先週から3月決算企業の第1四半期決算がスタートしています。まだ始まったばかりということもあって決算を発表する企業はそれほど多くありませんが、それでもTOPIX500採用の3月決算銘柄に限っても30社以上の企業が決算を発表しています。そしてそのなかには注目度の高い企業も多く含まれます。そこで今回は先週の決算発表をTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に早速集計してみました。
まだ第1四半期ということもあって業績予想を見直す企業はわずかでしたが、決算に株価が大きく反応する企業が多くみられました。例えば第1四半期の営業利益は小幅な減益ながら通期の業績予想に対する進捗率が5割となったアドバンテスト(6857)では決算発表翌日の株価が20%余り上げストップ高となりました。一方で第1四半期の営業利益が4割以上の減益となり通期の営業利益の見通しを下方修正したオムロン(6645)では株価が7%以上下げています。
もう一つのヒント
●明日の決算発表スケジュールは
3月決算銘柄の第1四半期決算発表が先週からスタートしています。今週はその決算発表が一段と本格化しますが、そうしたなかで明日は三菱電機(6503)やソニー(6758)、任天堂(7974)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)などが決算を発表する予定です。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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