先月下旬からスタートした3月決算銘柄の第1四半期決算発表と並行して行われているのが12月決算銘柄の上期決算発表ですが、TOPIX500採用銘柄に限っても昨日までに20社以上の企業が既に決算発表を終えています。そこで今回は昨日までの決算をTOPIX500採用の12月決算銘柄を対象に早速集計してみました。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

折り返しの上期決算ということもあって通期の業績予想を変更する企業もTOPIX500採用の12月決算銘柄で4割近くにのぼっています。しかし、業績予想を据え置いた企業のなかにも株価が決算に大きく反応するものが幾つかみられます。例えば山崎製パン(2212)では通期の業績予想に変更はありませんでしたが、第2四半期3カ月の営業利益が10四半期ぶりに増益に転じたことが評価され決算発表翌日に株価が急伸し10%余り上げています。

12月決算銘柄の上期決算集計
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

●明日の決算発表スケジュールは

決算発表もいよいよ終盤ですがそれでもまだ多くの企業が決算発表を予定しています。こうしたなか明日は大林組(1802)やIHI(7013)、ソフトバンクグループ(9984)などが決算を発表する予定です。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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