お金がなかなか貯まらないと嘆いている人は、銀行口座を分けずに使っていませんか?お金の使いみちによって銀行口座を分けると、不思議とお金が貯まりやすくなるものです。今回は、銀行口座をどのように使い分けるとお金が貯まりやすくなるのか、銀行口座の使い分け術について解説します。

銀行口座は長期貯金用・目的別貯金用・生活費用の3つに分ける

貯める.口座
(画像=PIXTA)

銀行口座は、口座に入れておくお金の使いみちによって分けるとお金が貯まりやすくなります。おすすめの分け方は以下の3つです。

・長期貯金用
・目的別貯金用
・生活費用

貯金用の銀行口座も、「長期に貯金するのか」「目的のある貯金なのか」によって分けておくと、さらにお金の使いみちが明確になり管理しやすくなります。貯まっていく残高を視覚的にしっかり感じることで、「お金を貯めよう」という気持ちもしっかりと持てるようになるのでおすすめです。それぞれの銀行口座は、目的に適した銀行口座を選びましょう。

それぞれの口座別に、おすすめの特徴やチェックポイントを紹介します。

・長期貯金用
老後に備えて投資や運用をしやすい銀行口座がおすすめです

・目的別貯金用
満期を設定して目的の金額を確実に貯めることができます。

・生活費用 ATM手数料や振込手数料の安い銀行がおすすめ。結婚しているなら夫婦共通口座を作ると生活費が管理しやすいでしょう。

長い間貯金をする口座は、投資や資産運用がしやすい銀行口座がおすすめです。「同じグループで証券会社があって投資信託が扱える」「外貨預金が可能」などさまざまなチェックポイントがありますので、情報収集してより大きい利回りを狙える銀行口座を選びましょう。目的別貯金用の銀行口座は、預入期間が決まっている定期預金などを利用します。

目的の金額が貯まるまで使えないぐらいの不便さがある口座のほうがおすすめです。簡単に貯金を取り崩せないので、最終的に目的額に達しやすくなります。また、生活費用の銀行口座は、ATM手数料や振込手数料の安い銀行がおすすめです。既婚者の場合は、夫婦共通の口座を作って生活費を管理すると日々のお金が管理しやすくなります。

長期貯金用の銀行口座2選

長期貯金用におすすめの「楽天銀行」「じぶん銀行」の2つの口座を紹介します。

楽天銀行

楽天銀行は、楽天証券と連携して投資もできる銀行口座です。楽天証券と連携させることで、普通預金金利は0.02%から0.1%にアップします。(2019年7月時点)定期預金は1,000円以上1円単位からできるため、口座に入っているお金はそのまま定期預金に回せるでしょう。楽天証券と連携していることで投資もしやすくなります。

一般的な金融機関の普通預金金利が0.001%(2019年7月時点)であることを考えると、楽天銀行はペイオフの範囲で高い利回りが狙える銀行口座です。

じぶん銀行

じぶん銀行は、定額自動入金サービスで給与の振り込み口座から自動的に貯金分を振り替えられる点が便利です。また、外貨預金やロボアドバイザーによる資産運用ができる点も注目ポイント。積極的な資産運用で老後資金を増やしたい人におすすめです。

目的別貯金用の銀行口座2選

長期貯金用におすすめの「住信SBIネット銀行」「ソニー銀行」の2つの口座も紹介します。

住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行は、最大5つの目的別口座が作れる点が大きな特徴です。旅行用、子どもの教育資金用など、目的別口座が5つもあれば、十分に足りるのではないでしょうか。海外旅行によく行くなら、外貨の両替がとても便利なプリペイドカードのJAL Global WALLETとの連携でも、手数料の優遇措置があり便利です。

住信SBIネット銀行の目的別口座は、口座別に「円預金か」「外貨預金か」も選べますので、海外旅行用の口座は外貨預金にしておくという手もあります。

ソニー銀行

ソニー銀行にも、同じような仕組みの「ほしいもの貯金箱」という名称の目的別預金があり、目的別にお金を分けて貯めることができるようになっています。

どちらも目的別の預金はしやすいですが、外部からの入出金に関しては、親口座で一括して行う仕組みです。積極的に活用して、目的別の貯金を達成しましょう。

生活費用の銀行口座2選

生活費用の銀行口座としておすすめする銀行は、ATM手数料や振替手数料が安上がりになる点を重視して「SBJ銀行」「ジャパンネット銀行」の2つを選びました。

SBJ銀行

SBJ銀行は、セブン銀行とイオン銀行なら月何回でもATM手数料が無料になる点が魅力です。セブン銀行はコンビニに多く設置されていますし、イオン銀行はショッピングモールやミニストップにあり、身近に利用しやすくなっています。

ジャパンネット銀行

ジャパンネット銀行は、1回3万円以上の入出金なら、月何回でもATM手数料が無料です。ある程度まとまった出金になるよう注意することで、ATM手数料を節約できます。

夫婦共通口座用の代理人カード発行可能な銀行口座2選

夫婦共通の銀行口座を作るためには、代理人カードが発行できる「イオン銀行」「東京スター銀行」の2行をピックアップしました。

イオン銀行

イオン銀行Myステージによって普通預金金利が最大0.15%と定期預金並みの金利で人気です。

東京スター銀行

月8回までコンビニATM手数料が実質無料です。ATMを利用する際に手数料はかかりますが、翌月銀行の第1営業日にキャッシュバックされます。ただし、手数料が発生した月の預金平均残高の10%が上限ですので注意しましょう。

イオン銀行、東京スター銀行ともに代理人カードの発行が可能です。イオン銀行は、普通預金口座の金利が、定期預金並みであるため人気があります。東京スター銀行は、月8回までコンビニでのATM手数料が実質無料です。どちらも生活費管理用の銀行口座としても優秀ですので、夫婦共通口座向けといえます。

文・藤森みすず/fuelle

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