2019年8月27日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米中貿易戦争は依然としてマーケットの主たるテーマだ。先週23日(金)に、米中はお互いに報復関税をかけあったが、昨日26日(月)はお互いに貿易協議を進めるとの報道があり、米中貿易合意の期待からリスクオン相場へ転換した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米中合意期待が高まっているものの、よく精査すると、両者とも特別何か言っているわけではないのが実情。トランプ米大統領は特に、これまで何度も合意が近いと市場をだましており、トランプ米大統領自身がフェイクニュースだ。そうそう簡単に合意に至るわけはないため、引き続き米ドル/円やクロス円が上昇したところを戻り売りスタンスでいいだろう。特に英ポンド円に関しては、来週英国議会が始まるが、やはり欧州側が納得のできるバックストップの代案を英国が出してくることは容易ではない。そのため、やはり合意なき離脱の恐れから英ポンド/円は戻り売りになりやすいだろう。具体的には米ドル/円は106円台以上、英ポンド/円は130円以上で戻り売りで125円方向を想定している。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。