就職情報サイト「キャリタス」が2020年に卒業する学生を対象に実施したアンケートで、大学生が入りたい企業ランキングトップ3が「伊藤忠商事」、「トヨタ自動車」、「三菱商事」の三社だ。多くの人が勤めたい思う人気企業だが、実際の年収はどれくらいなのだろうか。各社が出している有価証券報告書から従業員の年間給与をご紹介しよう。
有価証券報告書とは?
日本証券業協会によれば、有価証券報告書とは、会社の概況から事業や設備の状況、財務状況まで多岐にわたる情報が盛り込まれている報告書のことを指す。子会社を保有している企業の場合、連結決算と単体決算に分けて利益等が表示されており、単体はその企業のみの損失や利益等の数字、連結は子会社や関連会社も含めた数字である。
子会社の経営状況は少なからず親会社に影響するため、現在は日本を含め世界的に連結決算の数字が重要視されている。
伊藤忠商事の平均年間給与は1,460万円
気になる伊藤忠商事の平均年間給与は、1,460.9万円。従業員の平均年齢は41.6歳で、平均勤続年数は17.3年だ(2018年3月31日現在における提出会社単体の数字)。
伊藤忠商事単体での純利益は、2016年3月期1,153億円、2017年3月期1,366億円、2018年3月期1,092億円だ。2017年には一旦回復したものの、2018年はこの3年間でもっとも低い数字を出している。
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トヨタ自動車の平均年間給与は831万円
有価証券報告書をみると、トヨタ自動車の平均年間給与は831万円だということがわかる。従業員の平均年齢は39.2歳で平均勤続年数は15.5年だ(2018年3月31日現在における提出会社単体の数字)。
子会社を含めた連結ベースで見ると、2018年3月期の売上高は2兆9379億円となっている。2017年3月期の2兆7597億と比較すると、およそ2000億円のプラスだ。ちなみに2019年5月に発表された2019年3月期の連結決算では、日本企業では初となる売上高30兆円を達成したことを発表している。
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三菱商事の平均年間給与は1,540万円
有価証券報告書によれば、三菱商事の平均年間給与は1,540.9万円だ。従業員の平均年齢は42.7歳で、平均勤続年数は18年5ヵ月となっている(2018年3月31日現在における提出会社単体の数字)。
子会社を含めた連結ベースの純利益は、2015年度で1,493億円、2016年度は4,402億円、2017年度は5,601億円と右肩上りになっている。2017年度には大手コンビニエンスストアのローソンを子会社化している。
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有名企業でも年収は各社さまざま
今回は各社が発表している有価証券報告書から従業員の平均年間給与をご紹介した。一口に有名企業といっても年収は各社によってさまざまだ。今回取り上げた三社の中では、三菱商事が最も平均給与が高いという結果になった。これから有名企業への転職を考えている方は、事前に平均年収について知っておくとよいかもしれない。
文・MONEY TIMES/MONEY TIMES
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