2019年11月1日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

中国は米国と包括的かつ長期的な貿易合意に達することが可能かどうか、疑念を抱いており、「最重要問題で譲歩する意向はない」と事情に詳しい関係者が述べたとのブルームバーグの報道で米国株が反落。報道によれば、中国の当局者らはトランプ米大統領の衝動的な性格や、部分的な協定ですらトランプ氏が合意内容を撤回するリスクを依然として懸念しているとのこと。加えて今回トランプ米大統領の立場はこれまでで最も脅かされる事態となっている模様。米下院は大統領弾劾調査プロセスの条件を定める決議案を可決、審問は公開されることに。早ければ、年内に弾劾の訴追決議案が下院で採決される公算が高まってきた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

共和党が過半数を占める上院での弾劾裁判で有罪にするには、3分の2の票が必要となるため、現時点では罷免の可能性が低いことは変わらず。これらの一連の報道により、米国株は反落。米国債、ゴールドは上昇。そして円が上昇。リスクオフ相場へ。米ドル/円は108.00円レベルへ反落した。昨日31日(木)、10月最終日の日足のデマークインディケーターとRCIで米ドル/円の売りサインが点灯していたが、それらのテクニカルが機能した展開。結局、200日移動平均線(=109.06円)が上値をおさえた形となった。リバースヘッドアンドショルダーのネックラインが108.00~108.10円レベルに位置しており、サポートされているが、ここをクリアに抜けると、米ドル/円のトップアウトが鮮明に。米ドル/円の戻り売りで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。