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僕が、まずは「副業」をすすめる理由
今の時代、僕が副業をすすめる理由の1つ目が金銭的な部分です。
今時の会社は、給料も上がらないし、残業もしづらくなってきています。もちろん残業代にも上限があります。
つまり会社から支払われる給料の金額には限界があるので、あとは収入を増やすのであれば、自分で何とかするしかない。その方法が「副業」です。
内容は、とりあえずは、自分ができそうなものであれば何でもいいと思います。僕のようにネットビジネスでもいいし、何か趣味で得意なものがあるのであれば、それを活かして人に教えるとか、成果物を売るとか。
時間のやりくりが大変そう、と思う人も多いかもしれませんが、今はスマホやPCをうまくつかえば、本業も副業も、どこでだってできたりする部分も多いはずです。
さらに、視野が広がることも副業のメリットの1つだと思います。
会社には、いろいろな部署や部門があります。財務部、経理部、人事部、広報部に営業部、経営企画部もあれば商品開発部もあります。特に組織が大きければ大きいほど、それは複雑です。
そして、働いている人たちのほとんどは、そのどこかの部署に所属をして、その部署の仕事だけをしています。
つまりマクロとミクロの視点から言うと、ミクロの視点からしか仕事をしていないのです。もちろん僕も会社員のころはそうでした。
でも、副業を考えだすと、どんな副業がいいのかを探すことが今の世の中のトレンドをつかむことにつながったり、興味のある副業をさらに調べてみることによって、その業態は、どんな感じの収益構造になっているかといったことを知ることができるようになるなど、会社員として1つの部署で働いているときよりも、世の中や仕事全体の流れを見られるようになります。
それによってさらに視野が広がって、本業では営業の人が、経理の仕事に興味を持ったり、その逆が起こったりもするわけです。
このことは、ずっと1つの会社で経理だけの仕事をしている人生よりも、スキルも上がるし、収入も得られることになる。そして、その方が、その人自身の人生も広がることにつながります。
僕自身の話で言えば、アフィリエイトを始める前は、コピーライターといった職業について全く知らなかったですし、広告代理店やYahoo ! とかGoogle がどういう構造で収益を上げているのかについても、全く知りませんでした。
さらに、いろいろ調べていくうちに、例えば物販のBUYMAだったら、無在庫でやっているから在庫を抱えるリスクがないんだ、とか、不動産の投資だったら、家賃って、今まで普通に家主に払っていたけれど、その家賃をもらって稼いでいる人がいるんだ、とか世の中のいろいろな仕組みを知ることができました。副業を始めるために、いろいろ調べたことで、世の中の知らなかった面を知ることができるようになったのは、僕自身もまだまだ今後の仕事に活かせる気はしています。
僕は会計事務所で、会計の仕事をしていたので、会社員時代は、会計以外の仕事ができるとは、全く思っていませんでした。
会社員の中にも、自分は営業しかやったことがないから営業しかできない、とか、経理の仕事しかやったことがないから、他の仕事なんて絶対できないと思っている人は多いと思います。
僕は、実は保険の仕事もしていますが、もしかしたら保険の仕事もできるかもしれない、という発想を与えてくれたのも副業を始めたのがきっかけです。
自分の職業を一回リセットできるというか、また再スタートを切るために、勇気とか可能性を与えてくれるのが副業かなと思います。
今、おすすめの副業は?
今、僕が、会社員で副業をするとしたら、アフィリエイトではなくて、物販をします。なぜなら、それが今、確実に稼げる方法だと思うからです。
僕が最初に副業として手掛けたアフィリエイトや、若者に人気のYouTuber などもそうですが、ああいった情報発信系のものは、発信するその人に魅力がないと人気が出ず、大きく稼ぐことができません。
特にYouTuber は、その人の肩書きとかプロフィールとか見た目とか性別といった、発信者の個性によって、結果がより左右されます。
アフィリエイトやYouTube は、記事や動画を発信していくらもらう、のではなく、広告によって収入を得るものです。
そのためには、まずはアクセスを集めなければいけないわけですが、今の時代は、本当に情報過多です。いろいろな人が情報発信をしている中で、そこで人より抜きんでるためには、文章力とか、頭の良さとか、面白さとか、何かものすごく魅力が必要です。そういった能力の有無で、結果にすごく差が出るのがアフィリエイトやYouTuber だと思います。
例えばYouTuber なら、まず、人前で話すのが得意ではない人は厳しいです。YouTube は動画なので、話せなかったら見ている人は面白くありません。芸人さんと一緒で、もしYouTube で稼ぎたいのであれば、トーク力はすごく重要です。
他には、知識が豊富だとか、すごい特技を持っているとか、何かそういうものがないと、普通の人がいきなりYouTube で動画を上げてアクセスが稼げるかと言われたら、それはなかなか難しいと思います。
そこで、おすすめなのが物販というわけなのです。
物販は、誰が売っているのか、その売り手の個性などは求められていません。買いたい人は、「物」しか見ていませんから。
メルカリでもヤフオク!でも、この物が欲しいという、誰もが欲しい物を出品して、価格設定とか写真の撮り方とかに気をつければ、ある程度は売ることができます。
僕の仕事仲間でも、副業の講座をしている人がいますが、やっぱり物販は安定して売れると言っています。ただ、爆発的に売れたりはしません。
どちらかというと、何が売れているかなどは、ネットのランキングでリサーチをして、商品をネットに上げて、注文が来たら梱包して発送して、という地道な作業で稼ぐのが物販です。
ですから、とりあえず自分で何かをしてお金を得るという経験を一番つかみやすいのが物販だといえます。
会社員を辞める前に、ぜひしておきたいこと
ここでは、会社員のメリットについて考えてみたいと思います。
これまでお話ししてきたように、自分のやりたいことのためには、副業や起業をおすすめするのはもちろんなのですが、とはいっても会社員など組織に勤めている人には、それはそれでメリットがあります。
それは社会的信用です。
もちろん起業して大きな利益を出していることが証明できれば、それはそれで社会からの評価は違ってきますが、会社を辞めたばかりや個人事業主では、何の社会的信用もありません。銀行から融資を受けられなかったり、不動産でも条件の良いところが借りられなかったり、クレジットカードを作れなかったり、家のローンが下りなかったりします。
ですので、本当に会社を辞めて起業しようと思ったら、退職する前にしておいた方がいいことは、不動産を買うとかクレジットカードを作っておくとか、会社員という社会的信用を利用することです。
会社員ということだけで、銀行などからは融資を受けられるので、しっかり融資を受け、例えばマイホームを買うとか、投資用物件を買うとかするのもいいと思います。
会社員のうちに、できるだけ使える社会的信用というのは使っておいた方がいいと思います。
副業がうまくいったら、もちろんそのまま副業を続けるのもありですが、僕のように起業をしたい、という人も多いと思います。
いきなり会社を立ち上げてしまうのもありですが、個人事業主、いわゆるフリーランスになるという方法もありますし、固定給で働いている人が、ちょっと歩合の高い会社に転職するという方法もあります。
例えば外資系の保険会社のプルデンシャル生命は、基本給はとても少なくて、あとは個人の能力次第の歩合制です。いきなり組織から離れて一人になるのではなく、こういった自分の裁量で動ける形の会社に所属する働き方にシフトするのも、起業の前のスタートアップ期間としてはありだと思います。
やはり、起業を考えている人は、いきなり起業するのではなく、副業で試してみて、軌道にのってから起業した方が、安全といえば安全です。
なぜ「起業」には、会計思考が必要なのか
僕は会計の勉強をしていたので、企業がどういうお金の流れで、まわっているかということは、知識として知っていますし、PLやBS、CSといわれる企業のお金の流れを期ごとに表にまとめたものを見れば、その会社がどういった経営をしているかも分析することができます。
もちろん今まで会社員だった人に、いきなりそこまでのレベルの知識を身につけた方がいいとはいいませんが、副業でも起業でも、全部一人でやろうと思ったら、会計の知識は絶対に必要です。
自分一人で業務のすべてを担当するということは、会社の機能を一人で受け持つということです。つまり営業も広報も商品開発も経理もすべて自分でこなさなければなりません。
そしてその経理にあたる部分が会計です。
しかも副業も起業も、利益を出すために行うものだと思います。
だとしたらお金まわりのこと=会計のこと、を知っておくことはなおさら重要です。
例えば、僕の場合は、副業をするときにレンタルオフィスを借りたり、勉強するために、本屋さんに行って資料の本を購入したりしました。
そういったものは、すべて副業の事業を行うための経費になります。
アフィリエイトの勉強会に参加しにいくために電車に乗ったときの電車賃や、話を聞くために入ったカフェの飲み物代などもすべて経費になります。
そういった経費の領収書をすべて取っておいて、1年単位で経費の費目ごとに集計をし、売上から引くといった計算が、事業では必要です。
この考え方は、その会社の従業員が一人だろうが何万人いようが同じです。
そしてそういった作業をし、事業をどう考えていくかが会計の基本です。
ただ、今まで会社員でいて、これから副業や起業をしようという人は、なかなかそういう意識がない人が多いようです。
分かりやすく言うと、この本の費用も、副業や起業をしようと思って買っているのであれば、経費ですよ、ということなのです。
そういう知識や認識を持っていないと、最終的には自分が損をしてしまうこともあるので、最低限の会計の知識は、副業や起業をする前に知っておいた方がいいでしょう。