ストラテジーレポート
(画像=Thinkstock/GettyImages)

12月になった。師走相場のスタートだ。今朝の日経平均の上昇幅は250円に迫る勢いだ(午前9:30現在)。下半期のスタートに際して、参考銘柄リストを示したが、ちょうど2か月たった。この間のパフォーマンスを振り返ろう。レポートを掲載した9/27の終値で、リストに挙げた45銘柄に等金額投資をしたと仮定すると、その仮想ポートフォリオのパフォーマンスは以下の通りである。

参考銘柄リスト
(画像=マネックス証券)
参考銘柄リスト
(画像=マネックス証券)

2か月でTOPIXを2%アウトパフォームしている。まずまずの成績だと自負している。

12月月初のタイミングで、リストに3銘柄追加したい。日経CNBCなどの番組では推奨してきたが、肝心のレポートでは書いていなかった。

HOYA(7741)

半導体チップの製造工程において必要不可欠なマスクブランクスとフォトマスクは、半導体の微細で複雑な回路パターンを半導体ウエハに転写する際の原版となるもの。HOYAのマスクブランクスは世界シェアトップである。同社のブランクス事業部長・白杉氏はこう語っている。

<「HOYAに任せれば全部やってくれる」ということが他社にはない当社の強みになっています。先端品の開発においては、顧客との技術ミーティングを毎日のように実施しており、ミーティングで受けた要望を即座に開発部門にフィードバックをして、製品に反映させています。このスピードある顧客要望への対応が、顧客の開発スピードに遅れることなく対応するために必要とされています。以前は顧客の要望を受けてから製品出荷までに1、2ヵ月を要していましたが、体制の強化を行ったことで現在は数日で対応可能となりました。>(同社HPより)

「顧客との技術ミーティングを毎日のように実施して」「ミーティングで受けた要望を即座に開発部門にフィードバックをして」「以前は顧客の要望を受けてから製品出荷までに1、2ヵ月を要したものが、現在は数日で対応可能となった」

こんなことが最先端の製品でできる会社はそうざらにあるものではない。バリュエーションは高いが20%を超える高ROEがそれを正当化するだろう。

伊藤忠(8001)

商社の勝ち組。ROE17.8%と他の大手商社から頭ひとつ抜け出ている。資源、非資源のバランスが良い。

キヤノン(7751)

スマホの普及で誰もデジカメを使わなくなった。キヤノンの株価はこの10年間、まったく上がっていない。超アンダーパフォーマーだ。だが、何も手を打ってこなかったわけではない。ヘルスケア分野や監視カメラなど事業ポートフォリオを変えている。5%を超える配当利回りがあれば、すぐに株価があがらなくても、じっくりと長い目で復活を待てるだろう。

広木隆 広木 隆(ひろき・たかし)マネックス証券 チーフ・ストラテジスト
上智大学外国語学部卒業。国内銀行系投資顧問。外資系運用会社、ヘッジファンドなど様々な運用機関でファンドマネージャー等を歴任。長期かつ幅広い運用の経験と知識に基づいた多角的な分析に強み。2010年より現職。著書『9割の負け組から脱出する投資の思考法』『ストラテジストにさよならを』『勝てるROE投資術

【関連リンク マネックス証券より】
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