パーティーに欠かせないドリンクと言えばスパークリングワイン。その豊穣な味わいと、上品に立ち上る細かな泡は、他のアルコール類にはない華やかさがあります。

スパークリングワインとシャンパンの違い

シャンパン
(画像=kirill guzhvinsky/Shutterstock.com)

まず基本中の基本ですが、スパークリングワインとシャンパンの違いを正しく説明することはできますか?

スパークリングワインとは炭酸ガスを含む発泡性のワインのこと。シャンパンもスパークリングワインの一種ですが、フランスのシャンパーニュ地方で、世界で最も厳しい規定の中、伝統的な製造法でつくられたものだけが晴れてシャンパンを名乗ることができるのです。

以前はお祝いの席などでふるまわれる特別なワインという印象でしたが、ここ10年ほどでスパークリングワインの輸入量は約1.6倍に拡大しています。それに伴い、今では日本でも多種多様なものが入手できるようになりました。そのぶん逆に選ぶのに迷ってしまうことも。お気に入りを見つけるために着目すべきは、「予算」「シチュエーション」「口当たり」の3つです。

上手に選ぶコツは?

安いものは熟成期間が総じて短め。また熟成にも樽ではなく、ステンレスタンクを使用している場合が多いようです。一方、高級なものは、熟成期間が長めで、大概きちんと樽を使用しています。熟成期間の違いによる価格の差はワイン全般に言えることですが、特にスパークリングワインでは顕著。

大切な記念日などには、やはりシャンパンを選びたいものです(4〜5,000円程度から買えます)。逆に日常使いや、気のおけない仲間内ならば、廉価なものでも十分。シチュエーションに応じて使い分けましょう。

口当たりについては、専門的な知識をもっている店員さんに相談するのが一番ですが、スーパーマーケットなどで購入する場合は、ラベルを頼りに自分で選ぶほかありません。目安の1つになるのが原産国です。例外もありますが、ヨーロッパなど寒い地域でつくられるものは口当たりが軽く、アメリカ、チリ、アルゼンチンなど、比較的気温の高い地域のものは重めで、フルーティーなものが多い傾向にあります。また、ラベルには辛口〜甘口の表示があるので、それも大いに参考になります。

よりおいしく味わうために

飲む際の適温は、厳密にはいろいろありますが、基本的にはしっかり冷蔵庫で冷やして飲むのがよいでしょう。購入後すぐ飲まないなら、コルクの乾燥を防ぐため、適度に湿気がある野菜室で保存するのがおすすめです(飲む数時間前に冷蔵庫に移します)。ワインは寝かせて保存するイメージがありますが、スパークリングワインの場合は、ガスが抜けるのを防ぐために立てておきましょう。

開栓するときは、まず片手でコルクをしっかり押さえ、ボトルをやや斜めにします。もう片方の手でボトルの底を持ち、コルクではなく、ボトルのほうをゆっくり回すようにすると、コルクが徐々に上がってきます。ぎりぎりまできたら少し隙間を開けてガスを抜くと、中身が溢れません。溢れてしまったときはついボトルを立ててしまいますが、逆効果。斜めにしたままのほうが早く落ち着きます。

スパークリングは開けた瞬間からガスが抜け、味が落ちていきます。できれば「シャンパンストッパー」(1,000円前後で購入できます)という専用の器具でふたをしましょう。あとは、見た目はあまりよくありませんが、口をラップで覆い、輪ゴムで止めるだけでも違います。

スパークリングワインにはガスが入っているため、比較的いろいろな料理と合わせやすく、多少ミスマッチなものを選んでも、料理の味をそこまで損なうことはありません。数百円で買えるものから何万円もするシャンパンまで、せっかく選択肢が増えたのですから、いろいろ冒険しなからお気に入りの1本を探してみましょう。(提供:JPRIME


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