世界各国の10カ所にホテルを構えるザ・ペニンシュラホテルズ。2007年にオープンしたのが、今回訪れたザ・ペニンシュラ東京です。皇居外苑、日比谷公園の緑を臨む好立地で、国内外から訪れる宿泊者をもてなしています。高評価を得ている理由や隠されたこだわりについて、ブランドパートナーシップ&コミュニケーション部長の佐野知夏さんにお話しをうかがいました。

スパ、レストラン、バー。1日では味わい尽くせない充実のホテル内

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(画像=J PRIME)

──高級ホテルでの醍醐味は、室内だけではなく室外にもあるかと思います。特に、フォーブス・トラベルガイド2019で5年連続の5つ星評価を受けたスパが気になるところです。

佐野:エレベーターを降りた瞬間から癒される空間を演出しています。五感すべてでリラックスしていただけますよ。入口の照明は、和紙を使用し、日本らしい優しい雰囲気を感じていただけるものを堀木エリ子さんに制作していただきました。特におすすめしたいのは、日本ではザ・ペニンシュラ東京でしか受けられないトリートメントですね。

──どのような内容なのでしょうか。

佐野:フェイシャルの他、世界的なポディアトリスト(足医学専門家)であるバスティアン ゴンザレス氏監修の「ぺディ:マニィ:キュア スタジオ バイ バスティアン ゴンザレス 」による特別な手と足のケアを行うトリートメントを開始いたしました。魚の目やたこを専用のナイフのようなものを使い、根本から再発しないように取ったり、角質を取ったりしてくれるんです。角質の取り方も日本式とは異なり、皮膚が乾いた状態でケアを行います。合わせて受けられる爪のケアでは、素の爪をぴかぴかにしてもらえますよ。

──手足だけのケアを入念に受けられるのは、ぜいたくな体験ですね……!

佐野:その他、アーユルヴェーダのメソッドとアロマテラピーを組み合わせた「サトル エナジーズ」のボディトリートメントコースもご用意しています。いずれも結果を重視した内容になっているため、施術後に確かな変化を感じていただけますよ。施術前にサウナやスパでリラックスしていただけるので、リラックスした状態で施術を受けられ、より高い効果につながっています。

──レストランやバーに関しては、いかがでしょうか。

佐野:館内レストランは、朝食からディナーまで楽しめるザ・ロビー、2階にある中国料理ヘイフンテラス、最上階にあるステーキ&グリルPeter、併設されているPeterバーの3店。その他、地下にはザ・ペニンシュラ ブティック&カフェが、4階に鮨 和魂が入っています。ザ・ロビーではアフタヌーンティーが人気ですね。13時からはバルコニーで生演奏も楽しんでいただけます。

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せり出している部分が、生演奏が行われるバルコニー(画像=J PRIME)

ヘイフンテラスでは、伝統的な中国料理が楽しめます。ザ・ペニンシュラホテルズでは中国料理に並々ならぬこだわりがあり、本社には全ホテルで味が変わらないように管理する統括部門もあるんです。ちなみに、ザ・ペニンシュラ東京では、初の香港人以外のシェフとして日本人がシェフを務めているんですよ。

──栄誉ですね……!

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昼と夜とで大きく印象を変えるPeter(画像=J PRIME)

佐野:最上階にあるPeterは、ステーキ&グリルのダイニングに、バーが併設されています。こちらは、ホテルとはまったく異なるモダンなインテリアが特徴で、エレベーターもあえて専用のものを独立させています。昼間は日比谷公園や皇居外苑が一望でき、夜は店内の照明によりグラマラスな雰囲気を楽しめるんです。バーはテーブルチャージもなく、カジュアルに楽しんでいただけますよ。

──地下のザ・ペニンシュラ ブティック&カフェはいかがでしょうか。

佐野:地下鉄入口に直結しているため、ホテル利用者以外の方も立ち寄りやすくなっています。お持ち帰り用でもお買い求めいただけますよ。人気はマンゴープリンです。マンゴーのフルーツサンドもありますね。

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──なぜ、マンゴースイーツを多く取り扱っているのでしょうか。

佐野:香港でマンゴーが人気なため、ザ・ペニンシュラ東京開業時にマンゴープリンを作ってみたら、驚くほど好評を博したのがきっかけですね。その他、チョコレートも人気です。狛犬や力士をかたどったチョコレートは、VIPの方のウェルカムアメニティでもあります。

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ザ・ペニンシュラ東京が建つ前のビルに設置されていた守り神「ガーゴイル」をかたどったチョコレート。取り壊し時に引き継がれ、今も7階部分に設置されている(画像=J PRIME)

──客室以外の場所で、他にこだわりのある点はありますか?

佐野:ホテル内のあちこちにある美術品、内装でしょうか。おもてなしはザ・ペニンシュラホテルズ全体で品質を統一していますが、内装はホテルが建つ土地の文化や伝統を取り入れてデザインされているんです。多くの日本人アーティストの作品がホテル内に彩りを添えていますよ。

たとえば、こちらの螺旋階段もそのひとつ。昇り龍をイメージして金箔が貼られています。また、その背景となる青い壁は、元からこの色の土を塗ったものです。左官の挟土秀平さんが探しに探して見つけられたものだそうで、出所は門外不出とのことでした(笑)

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吹き抜けの真下にあるのは、枯山水の庭(画像=J PRIME)

また、客室階の真ん中に設けられた吹き抜けには、スペインのアーティストによる光のアートが展示されています。階によって見た目が異なる幻想的な作品なんですよ。

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──行ったことのない人にとっては、一流ホテルはあこがれと同時に敷居の高さを感じる存在でもあると思います。今回、ホテルに込められている想いやこだわりを知ったことで「行ってみたい」と感じた人に向けて、佐野さんが伝えたいことはありますか?

佐野:ホテルでの過ごし方は、宿泊だけではありません。そのため、いきなり宿泊することにハードルを感じられる方は、まず地下のザ・ペニンシュラ ブティック&カフェやザ・ロビーでのアフタヌーンティーに行ってみるところからホテルをご利用いただければと思います。ザ・ペニンシュラ東京の雰囲気に触れていただき、次は最上階でランチを食べてみよう、スパに行ってみようなど、自由に気軽に楽しんでいただければ嬉しいですね。

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宿泊される場合は、こだわりの詰まったお部屋を目いっぱい味わい尽くしていただきたいです。長期滞在など、連泊利用がおすすめですね。正直、1泊ではお部屋の便利さを十分体験し切れないと思いますので。

──今回はお話をお聞きしたのでこだわりポイントがわかりましたが、言われないと気づけないところに利便性を備えた設備がたくさんあると感じました。

佐野:そうなんですよ。また、食器類も質の良いものを取り揃えていますし、ホテル内にあるアートも素敵なものばかりです。良いものに囲まれて過ごす時間は、きっと心に潤いをもたらしてくれるでしょう。ぜひ、もっと気軽に訪れていただきたいと思っています。

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一流を、肌で感じる。ザ・ペニンシュラ東京で潤いの時間を

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一流高級ホテルは、富裕層が訪れる別世界。そうした先入観から、どこか敷居の高さを感じている人もいるでしょう。しかし、宿泊者以外でも利用できるカフェやロビーなど、ホテルの雰囲気を味わえる空間は多種多様。まずは心地よく過ごせる場所で、5つ星ホテルの空気に触れてみるのもいいのではないでしょうか。

東京を一望できるロケーションと、駅に直結しているアクセスの良さ。一等地に立つザ・ペニンシュラ東京は、秘話や裏話がたくさんあるこだわりの詰まった場所でした。

ザ・ペニンシュラ東京住所:東京都千代田区有楽町1-8-1
電話番号:03-6270-2888
HP:https://www.peninsula.com/ja/tokyo/5-star-luxury-hotel-ginza

>>前編はこちら(提供:JPRIME


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