先月中旬からスタートした小売企業を中心とした2月決算企業の第3四半期の決算発表ですが、12月中に20社余りの企業が決算を発表したのに続いて年明け以降も9日までに30社近い企業が決算を発表しています。そしてさらに先週末は一日で40社近い企業が一気に決算を発表しました。そこで今回は10日に決算を発表した2月決算企業の決算発表を早速集計してみました。

投資のヒント
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そのなかには通期の営業利益の見通しを修正した企業が幾つかみられます。例えば良品計画(7453)では第3四半期の営業利益が14.5%の減益となったこともあって通期の営業利益の見通しを下方修正しています。それによりそれまでの増益予想が一転して二桁の減益予想となっています。一方で第3四半期の営業利益の実績がそれまでの通期見通しを大きく上回った吉野家ホールディングス(9861)では通期予想を大幅に上方修正しています。

2月決算銘柄の第3四半期決算集計(1月10日発表分) 2月決算銘柄の第3四半期決算集計(1月10日発表分)
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金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

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