2020年1月15日10時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米国株はSPが小幅安。中国からの輸入品に米国が課している関税は米大統領選が終わるまで維持される可能性が高く、引き下げの有無は中国による第一段階合意の順守状況次第だと、関係者が明らかにしたことが要因。一方、米銀決算発表では、JPモルガンとシティバンクは好決算が報道され、順調な滑り出しとなっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ユーロ/米ドルは1.1100ドルのオプションが35億ユーロあり、サポートに。ただ1.1200ドルにも30億ユーロのオプションが残存しており、ユーロ/米ドルはガンマロング状態。つまりレンジで膠着する可能性が高いことになる。米ドル/円は110.00円を強引に抜きに行ったが、伸び切らず反落。現在、109.88円で推移。110.50円超えにまだストップがあるようだ。ただ本邦輸入企業の輸入為替が110.00円でノックアウトしており、彼らからのドル買い注文がディップでは並ぶことになる。英ポンド/米ドルの日足チャートは右肩が下がり、上値が重くみえるが、中期でのポンド上昇トレンドは変えておらず、依然調整局面継続。米中通商協議が沈静化し、豪ドルの上値余地が拡大したまま。よって豪ドル/円の押し目買いで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。