(本記事は、小林正弥氏の著書『最速で10倍の結果を出す 他力思考』プレジデント社の中から一部を抜粋・編集しています)

他力思考を使えば、仕事だけでなく人生も劇的に変わる

変化
(画像=Andy Dean Photography/Shutterstock.com)

他力思考を使うと、仕事や大きな目標が達成できるだけでなく人生そのものもよくなっていきます。

以前の私は、「仕事で結果を出さなきゃダメだ」と焦るばかりで孤立し、自力地獄にはまっていました。

しかし、他力思考を使い始めると、自己理解と他者理解がぐっと進むようになりました。

幸せを感じるポイントは、人と人との関わり合いにあります。

ですので、他力思考で関わる人の数と質が向上すれば、人間関係が良くなり、自然と幸福度が上がるのです。今は、家族や仲間、お客様の力をお借りしながら、幸せな人生を送っています。

人生で役立つ他力思考◎ステップ1 自分だけでは到底達成できない夢を描く

自分だけでできるなら、そもそも他力を使う必要はありません。

自分だけでは実現できない夢、誰かと叶えたほうが楽しい夢を描きましょう。

私の場合、ビジネスでは事業計画を仲間と立て、プライベートでは、家族で人生計画を立てます。

私の知人に、シンガポールを拠点に複数の教育事業を手掛けている三宅裕之さんという方がいます。

三宅さんに教わった「家族ノート」を書くようになってから、家族の夢は劇的に叶うようになりました。

「世界一周旅行に行く!」という夢をノートに書き、妻と旅行ガイド片手に行きたい国をリストアップ。

翌年、ビジネスを回しながら、世界一周旅行に行くことができました。

三宅裕之さんをはじめ、突き抜けた結果を出している方たちが共通しておっしゃるのがこちらです。

●What(夢・目標)と同時にHow(方法・計画)は考えない

What(夢・目標)と同時にHow(方法・計画)を考えると、自力の枠から抜け出せなくなります。そして、What(夢・目標)のレベルが下がります。そうではなく、How(方法・計画)はわからないけれど、達成したいWhat(夢・目標)を描くことで、自力を超えた強いエネルギーが生まれ、他力を引き寄せるのです。

人生で役立つ他力思考◎ステップ2 自分の不得意に降参する

「短所を克服している暇があるほど、人生は長くない」。

これは、あるメンターに言われた言葉です。

片付けでも、料理でも、洗濯でもなんでも、あなたにもきっと苦手なことがあるはずです。

しかし、世の中不思議なものであなたがどうしてもできないこと、苦手のことを得意とする人もいるのです。

であれば、自分の不得意にはさっさと降参して、人にお願いしてしまいましょう。

しかも、不得意には積極的に降参してしまいましょう。

自分の不得意に降参すると、それが得意な人を素直に尊敬できます。

降参していないと「負けるもんか!」と競争心が生まれてしまうのです。その競争心が、人の助けを遠ざけてしまうのです。

素直な心で降参すれば、「力になってやろう!」と協力してくれる人が集まりやすくなります。

人生で役立つ他力思考◎ステップ3 人が真似できない得意に磨きをかける

あなたが自分の得意に磨きをかけ、経済価値を高めれば高めるほど、必要な他力は手に入りやすくなります。

私の場合、ビジネスの専門性が高まれば高まるほど、その道のプロと仕事がしやすくなっていきました。

ビジネスは価値と価値の交換が基本です。

あなたが他人の持っていない突き抜けた得意を持つほど、優秀な人たちとコラボしやすくなります。

では、人が持っていない、「真似できない得意」をどう磨くのか?

私の場合、模倣できない価値というものを年単位で設定して、価値を磨くトレーニングをしています。

例えば2019年は、簡単に模倣することが不可能な5つの価値を磨くことを意図してきました。

それが次の5つです。

◎お客様の結果:目標達成したお客様の事例を公式サイトに掲載
◎顧客数:顧客数を日次で管理し、マーケティングを常に改善
◎コミュニティ:お客様同士の人間関係を醸成し、相互支援のコミュニティを形成
◎メジャー:誰でも書けるブログではなく、本を定期的に出版
◎つながり:年間50名の著者対談により、著者ネットワークを形成

これら5つはすべて簡単に真似することはできません。私のウェブサイトは、お客様の結果が中心なので、ブログ記事のように内容をコピー&ペーストすることはできないのです。

これら目に見えない資産、付加価値を高めれば高めるほど、他力が容易に使えるようになっていきます。

ここで、「コピペしたくてもコピペできない得意」の磨き方をお伝えします。

それは、「結果にコミット」することです。

結果は、コピペできません。

作業にコミットしている人は、代わりの利く人材です。しかし結果にコミットする人は、付加価値が高く、他力を集めやすくなります。

最速で10倍の結果を出す 他力思考
小林正弥(こばやし・まさや)
ビジネス教育者、作家。株式会社教育スクールビジネス研究所代表取締役1983年、埼玉県生まれ。2006年、早稲田大学理工学部卒。「本業で結果を出して稼ぎ、結果の出し方を人に教えて稼ぐ」、ダブルインカムの手法を実践する「新・講座型ビジネス実践会」を主宰。「才能をお金に変える専門家」と呼ばれ、塾生には年間3000万円、1億円を稼ぐクライアントもいる。25歳で独立したものの全く稼ぐことができず、時給900円の日雇いのアルバイトを経験。家族の治療費のため、自分を最高値で売ることを決意し、1ヵ月後に毎月210万円の報酬が得られるようになる。その後、自分を「商品」として1億円プレイヤーとなる。自身がお金に苦労した経験から、地に足のついたアドバイスには定評がある。著書に『自分を最高値で売る方法』『億を稼ぐ勉強法』(ともに、クロスメディア・パブリッシング刊)がある。

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