(本記事は、小林正弥氏の著書『最速で10倍の結果を出す 他力思考』プレジデント社の中から一部を抜粋・編集しています)
「他力思考」を使って最短最速で1億円プレイヤーになった私の方法
独立したばかりの私は、仕事面で大変な行き詰まりを感じていました。
当時はマーケティングコンサルタントとして、中小企業の集客支援をしていたのですが、収入、時間、場所、成長、すべての面で限界を感じ、にっちもさっちもいかない状態でした。
その当時の私の「自力思考」は、
(1)自分の頭を使う:アイデアを自分だけで考え、行き詰まる (2)自分の時間を使う:自分の時間だけを使って、休みが1日もなくなる (3)自分のお金を使う:お金を使って採用・教育するも、人が辞めてしまう (4)自分の手足を使う:広告やチラシの制作を代行し、考える時間がなくなる (5)自分のエネルギーを使う:なんでも自力で頑張り、疲れ果てる (6)自分の人脈を使う:新しい出会いがなく、人脈が広がらない (7)自分のモノを使う:仕事のツールは自分で購入。古くなったら買い換える
でした。
それを、このような「他力思考」にマインドシフトしたのです。
(1)人の頭を使う:年収1億円を達成している人たちにキラークエスチョンを投げかけ、言われた通り実践した (2)人の時間を使う:クライアントが自学自習で結果を出す仕組みを構築した (3)人のお金を使う:受講生にお金を払ってもらい、コミュニティメンバーの採用と教育を行った (4)人の手足を使う:仕事の代行を一切やめて、事務作業はすべてアウトソーシング (5)人のエネルギーを使う:「お客様の成功事例」を強みとしてマーケティングしている (6)人の人脈を使う:会いたい人には、大切な人に紹介してもらって会う (7)人のモノを使う:googleの無料ツールを使い、シェアリングサービスを利用する
に変えた結果、圧倒的な成果が出るようになったのです。
1つずつ見ていきましょう。
Before(1)自分の頭を使う アイデアを自分だけで考え、行き詰まる
当時、クライアントからは集客、売り上げの増大、という具体的な結果を求められていました。最初は過去の経験を切り売りすることで、自信を持ってサポートでき、結果も出ました。しかし、次々と集客の課題は出現し、新たな解決策を出さなければなりません。
私の頭だけではアイデアが出ず、クライアントの要求に応えられないため、1社、また1社と契約が終わっていきました。ビジネスパーソンとして自信もなくなり、新規顧客開拓もうまくいかず、売り上げも下がっていきました。
After(1)人の頭を使う 年収1億円を達成している人たちにキラークエスチョンを投げかけ、言われた通り実践した
自分の頭では、過去の延長線上のアイデアしか出せないと割り切った私は、年収1億円の社長にある質問をしました。
さらに教育スクールビジネスの市場で1億円プレイヤーとして5年以上活躍している3人の方にも同じ質問をしました。どうやって1億円プレイヤーと知り合えたのか?まず一人目は「タダ働き」です。タダ働きで信頼を得て、大切なことを教えていただきました。また、成功している人の周りには成功している人がいます。そこで、この方に他の1億円プレイヤーを紹介していただきました。合計4人に膝と膝を突き合わせて、深くインタビューさせていただきました。
その質問が、
「ゼロから最速で1億円プレイヤーになるには、何をどの順番でやればよいでしょうか?それぞれの手順で気を付けておくべきことも教えてください」
です。
すると、驚くべきことにみなさん、全く同じ答えが返ってきたのです。
◎商品:高額×長期継続×大人数の強力な単品リピート商品をつくること ◎戦略:接近戦で商品を販売する仕組みをつくること ◎継続:ノウハウだけでなく、ツールとコミュニティに投資し、顧客価値を上げ、お客様に継続していただくこと ◎出版:出版を通じて、知的水準の高い人たちに認知してもらうこと ◎チーム:集客と売り上げを追求するマーケティング責任者とセールス責任者、顧客満足と継続率を追求するカスタマーサクセス責任者をチームに入れること ◎会計:優秀な税理士を雇い、管理会計を行うこと
私は、早速これらを1年間の事業計画に落とし込み、毎日成功のイメージを描きました。
さらに1億円プレイヤーたちにはメンターになっていただき、定期的に、報告・連絡・相談をしながら、適切なフィードバックをいただきました。
その結果、やるぞ! と決めてからぴったり1年で1億円プレイヤーになれたのです。
Before(2)自分の時間を使う 自分の時間だけを使って、休みが1日もなくなる
創業後しばらくしてからは、7社のクライアントを同時にサポートしていました。
毎週訪問し、朝から晩まで会議や打ち合わせが続きます。
私は広告やチラシ制作も担当していて、終わらない時は、自宅に持ち帰って深夜まで作業をしていました。
チャットでいつでも連絡を取り合っていたため、食事中、移動中も、ずっと仕事に追われていました。当然、休みの日はなくなり、一番しんどい時は、朝が来ることが恐ろしく、目が覚めることが恐怖でした。
寝ている間も、頻繁に金しばりにあい、ハッと目が覚める日々が続きました。それでも、寝ている間の悪夢のほうがマシだと思うほど、疲労困憊してしまっていた時期もあります。
年に数回、体を壊して、強制的に休みを取るような状況でした。
After(2)人の時間を使う クライアントが自学自習で結果を出す仕組みを構築した
それまでは一人ひとりに説明してきましたが、これでは時間がいくらあっても足りません。毎回マーケティングの解説をして、毎回、同じような質問に答える虚しさも感じていました。
そこで、代行型のコンサルティングから、教育型のコンサルティングに切り替えました。代行は一切やらない、と決めたのです。
まず、知識提供は、書籍やオンライン講座など、一度つくったら、永久的に残り続けるものに切り替えました。
プログラムも体系化し、クライアントが自学自習で結果を出す仕組みを構築しました。
これによって、クライアントが100人いても、200人いても、彼らの時間を使って自学自習して結果を出していただけるようにしました。
私は個別の課題解決のフィードバックは行いますが、それ以外はクライアントの時間を使っています。
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