先月下旬からスタートし先週でほぼ終了となった3月期決算銘柄の第3四半期決算発表ですが、それと並行して行われていたのが12月決算銘柄の本決算発表です。それも昨日のトレンドマイクロ(4704)の決算発表でほぼ終了となりました。そこで今回はTOPIX500採用の12月決算銘柄を対象にその決算を集計してみました。
そのなかで株価の上昇が目立ったのが中外製薬(4519)や大塚商会(4768)で2019年12月期の営業利益が大幅な増益となったほか、2020年12月期も大幅な増益となる見通しを発表したことから決算発表翌日に株価が8%前後の上昇となりました。一方で大幅な営業減益の見通しを発表した荏原製作所(6361)やインフォマート(2492)は決算発表翌日に株価が大きく下げ、インフォマートはストップ安となっています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。
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