要旨

OPECプラス,原油価格
(画像=PIXTA)

3月6日に開催されたOPECと非OPEC産油国の会合、通称OPECプラスにおいて、産油国が協調減産の拡大で合意できなかったことを発端に、原油価格が急落している。

WTI原油先物価格の5日NY市場終値は1バレル45.90ドルであったが、本日時間外市場では一時27ドル台まで下落しており、下落率は約4割に達している。

協議において減産拡大で合意できなかったばかりか、3月末までとなっている現行の協調減産の枠組みも延長できなかったこと(この結果、3月末で協調減産が終了することに)、今回の協議決裂を受けてサウジアラビア(以下、サウジ)が即座に増産姿勢を打ち出したと伝えられたことが、原油価格の下落に拍車をかけた。