先月下旬から2月決算発表企業の本決算発表がスタートしています。こうしたなか決算発表を行う企業も4月に入って徐々に増えており、今週も昨日までに東証1部上場企業で20社を超える企業が決算を発表しています。そこで6日から昨日までの2月決算企業の決算発表をまとめてみると、新型コロナウイルス感染拡大による影響が不透明で2021年2月期の業績予想を見送るところも目立ちました。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

例えば7日に決算を発表したスギホールディングス(7649)が業績予想を未定としたほか、8日に決算を発表したエービーシー・マート(2670)や9日に決算を発表したローソン(2651)やセブン&アイ・ホールディングス(3382)も業績予想の開示を見送りました。一方でニトリホールディングス(9843)は新型コロナウイルスの感染拡大の影響が上期まで続くと仮定したうえで4%余りの営業増益となる予想を発表しています。

決算集計(4月6日-9日発表分) 決算集計(4月6日-9日発表分)
(画像=マネックス証券)

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

【関連リンク マネックス証券より】
コロナショックで進む返済猶予の嵐:銀行収益への影響度
コロナ終息後を見据えて仕込む株
コロナショック後の相場展望
リーマンショック時を上回る経済対策‐どのような効果を生むか?
VIX50以下に低下 徐々に落ち着きどころを探る展開 OPECプラス会合に注目