小売企業を中心とした2月決算企業の本決算発表が先月下旬からスタートしています。それも今月に入って本格化し先週も多くの企業が決算を発表しました。特に先週末は1日で30社の企業が決算を発表しましたが、今週もまだ多くの企業が決算を発表しています。そこで今回は週明け13日の2月決算企業の決算発表をまとめてみました。
そのなかでも決算を受けて株価が大きく上げたのがファミリーマート(8028)で、新型コロナウイルスの感染拡大について4月末までの影響を織り込んだうえで2021年2月期の当期利益が4割近い大幅な増益となる見通しを出してきたことから決算発表翌日の株価は9%を超える上昇となりました。一方で高島屋(8233)は新型コロナの影響が読み切れないとして2021年2月期の業績予想を未定としたことが嫌気され株価は3%近く下げています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。
【関連リンク マネックス証券より】
・コロナショック後、考えられるリスク要因は?
・今後の相場見通し‐コロナ終息後をにらむ動き
・中国の経済指標と米国の新規失業保険申請件数に注目
・在宅勤務
・コロナショックで進む返済猶予の嵐:銀行収益への影響度