先月下旬からスタートした小売企業を中心とした2月決算企業の本決算発表も先週でほぼ終わりとなりましたが、それと並行して行われていたのが8月決算銘柄の上期決算発表です。それも先週の前半に終了となりました。今回はその8月決算銘柄の上期決算発表をまとめてみました。
今回の決算発表では新型コロナウイルスの感染拡大の影響で通期の業績見通しを未定とするところもみられましたが、その一方で下方修正に踏み切る企業も幾つかありました。そのなかでファーストリテイリング(9983)では通期の営業利益の予想を2450億円から1450億円へと大幅に下方修正したものの、見通しが示され先行き不透明感が払拭されたことで決算発表翌日に株価が6%以上上昇しています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。
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