先月下旬からスタートした小売企業を中心とした2月決算企業の本決算発表も決算発表を延期した一部の企業を除いてほぼ終了となりましたが、厳しい環境のなかで減益となる銘柄も目立ちました。しかし、減益ながら会社計画を上回る着地となった銘柄もみられます。
そこで今回は営業減益となった企業のなかから会社予想を上回る着地となった2月決算銘柄を取り上げてみました。そのほとんどの企業が下方修正した業績予想が保守的だったこともあって実績が予想を上回っています。しかし、井筒屋(8260)では決算発表の数日前に上方修正するまでの従来からの会社予想を実績が8%以上上回っています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。
【関連リンク マネックス証券より】
・原油価格の急落‐株式市場への影響は?
・中国や欧州の経済活動の進展具合、米国企業の決算発表などに注目
・原油価格マイナスのインプリケーション
・ナスダック100はコロナショックを乗り越えた水準 半導体関連の決算に注目
・新型コロナ猛威の陰で、中国躍進の可能性