2020年4月24日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日23日(木)の米国株は総じて下落。ギリアドの抗ウイルス剤レムデシビルは、中国で行われたCOVID19治療薬としての治験で有効性を十分に示せなかったと報道されたことが要因。ギリアドの株は一時8.5%急落。ECBのラガルド総裁はEU首脳らに対し、今年の域内GDPは最大15%減少する可能性があり、これまでのEUの対応は力強さを欠き、遅きに失したと伝えた模様。昨日23日(木)のNY市場でもうひとつ注目が集まったのが日銀の以下報道。日銀は新型コロナウイルスの感染拡大による経済の急速な悪化を受け、来週27日(月)の金融政策決定会合で追加の金融緩和策を打ち出す最終調整に入った。国債の購入額は現在年80兆円としているめどを撤廃し、必要な量を制限なく買えるようにする方向で議論する。企業が資金調達で発行するコマーシャルペーパー(CP)や社債については購入上限額を倍増する見込みだ(出所:日経新聞)。

現在の為替相場の戦略やスタンス

国債の購入額80兆円というのは、現在でも達していないため、枠だけ増やすものの「実際に買うとは言っていない」となりそうな展開。そのため、米ドル/円は一時108.00円超えまで急騰したが、再び107.50円まで反落。米ドル/円は来週28日(火)まで107.50円に28億ドルのオプションがあり、それまでは107.00~108.00円のレンジの可能性が高まっている。ただボラティリティだけはあるので、この狭いレンジでの短期売買が有効だろうか。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。