先週から3月決算企業の本決算発表がスタートしています。決算発表がスタートしたばかりということや、新型コロナウイルス感染拡大の影響で決算発表が後ろ倒しになっていることもあってこれまで決算を発表した企業はそれほど多くありませんでしたが、それも徐々に増えつつあり28日はTOPIX500採用の3月決算銘柄で20社が決算を発表しました。
そこでTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に28日の決算を早速まとめてみると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2021年3月期の業績予想の発表を見送る企業が目立ちました。決算を発表した20社中18社が業績予想を未定とし、通期の業績予想を発表した企業は野村総合研究所(4307)とSCSK(9719)の2社に止まっています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。
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