先週から3月決算企業の本決算発表がスタートしています。決算発表がスタートしたばかりということや、新型コロナウイルス感染拡大の影響で決算発表が後ろ倒しになっていることもあってこれまで決算を発表した企業はそれほど多くありませんでした。しかし、昨日はTOPIX500採用の3月決算銘柄で30社を超える企業が決算を発表しました。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

そこでTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に先月30日の決算を早速まとめてみると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2021年3月期の業績予想の発表を見送る企業が引き続き目立ちました。しかし、12社が通期の業績見通しを発表し日本電産(6594)や伊藤忠テクノソリューションズ(4739)、エフピコ(7947)などでは営業増益の業績予想を発表しています。

決算集計(4月30日発表分) 決算集計(4月30日発表分)
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

●大型連休明けの決算発表スケジュールは

先月下旬から3月決算企業の本決算発表がスタートしています。今月も多くの企業が決算発表を予定していますが、7日は大型連休明けということもあって決算を発表する企業は多くありません。しかし、ディー・エヌ・エー(2432)や任天堂(7974)、丸紅(8002)、ヤマダ電機(9831)など注目度の高い企業が決算発表を予定しています。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

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