2020年5月8日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日7日(木)の米国株は反発。マーケットは、米金融当局が来年マイナス金利を導入するとの観測を市場が織り込み始めたという記事が目立つ。以下、ブルームバーグ記事。米国株が上昇、マイナス金利観測で利回りとドルは下げ。昨日7日(木)の米国株式相場は上昇。最新の米企業決算と弱い雇用関連指標を消化する展開だった。米国債利回りは急低下。米金融当局による来年のマイナス金利導入の可能性が金利先物に織り込まれ始め、2年債と5年債の利回りが過去最低となった。S&P500種株価指数は反発。米国内で活動制限を緩和する地域が増え、経済的なダメージの最悪期が過ぎたとの観測が強まった。米新規失業保険申請件数は317万件と高水準にとどまったが、前週からは減少した。米中の貿易協議責任者が第1段階の合意履行の進展を巡って来週にも電話会談する見通しも、投資家心理を後押しした。ナスダック総合指数は年初来の騰落率がプラスに転じた(出所:ブルームバーグ)。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米金融当局が来年マイナス金利を導入するとの観測のもとに、先週1日(金)、ユーロ/米ドルが大きく反発したが、ドル売りは続かず、ユーロ/米ドルは反落。株価に対しては、マーケットが「セル・イン・メイ」を警戒しているものの、米金融当局による来年のマイナス金利導入の観測のもと、こちらは続伸。結局、マイナス金利導入の観測により続伸したのが、豪ドル。豪ドル/米ドルや豪ドル/円も続伸しているが、大きなトレンドを形成しているのがユーロ/豪ドル。ユーロ/豪ドルを筆頭に豪ドル/円、豪ドル/米ドルなど、豪ドルの押し目買い戦略で臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。