先月下旬から3月決算銘柄の本決算発表がスタートしていますが、それと並行して行われているのが12月決算企業の第1四半期決算発表で、4月も多くの企業が決算を発表しました。そこで今回は4月中に決算を発表したTOPIX500採用の12月決算銘柄の決算をまとめてみました。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

そのなかで第1四半期が大幅な営業増益となったのが中外製薬(4519)やヒューリック(3003)などで、中外製薬は第1四半期の営業利益が前年同期比で57%増となったこともあって決算発表翌日に株価が2%以上上昇しています。また、第1四半期の営業利益が2倍強となったヒューリックの株価も決算発表翌日に5%余り上昇しています。

12月決算銘柄の第1四半期決算集計
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

●週明けの決算発表スケジュールは

先月下旬から3月決算企業の本決算発表がスタートしています。今週は大型連休の後ということもあって決算発表を行う企業も限定的でしたが、来週はその決算発表も一段と本格化します。そうしたなか週明けは三菱重工業(7011)やソフトバンク(9434)、三菱電機(6503)などが決算を発表する予定です。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

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