先月下旬から3月決算企業の本決算発表がスタートしています。5月に入って1日や7日は大型連休直前や大型連休明け直後ということもあって決算発表を行う企業もわずかでしたが、8日にはTOPIX500採用銘柄に限っても20社以上の企業が決算を発表しています。そこで今回はTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に5月1日から8日までの決算発表を早速まとめてみました。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

そのなかで決算に株価が大きく反応したのがファンケル(4921)で2020年3月期の営業利益が二桁の増益となったことに加えて、2021年3月期も小幅ながら営業増益となる見通しの予想を出してきたことから決算発表翌日に株価が15.4%高と急伸しました。一方で任天堂(7974)は2020年3月期は4割余りの営業増益となったものの、2021年3月期の営業利益が1割を超す減益見通しとなったことで株価が3.9%安となっています。

決算集計(5月1日-8日発表分) 決算集計(5月1日-8日発表分)
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

●明日の決算発表スケジュールは

先月下旬から3月決算企業の本決算発表がスタートしています。先週は大型連休の後ということもあって決算発表を行う企業も限定的でしたが、今週はその決算発表も一段と本格化します。そうしたなか明日は取引時間中に川崎重工業(7012)や旭化成(3407)、トヨタ(7203)などが決算発表を予定しているほか、引け後にはJFEホールディングス(5411)やダイキン工業(6367)、ホンダ(7267)、三井不動産(8801)などが決算を発表する予定です。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

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