先月下旬から3月決算企業の本決算発表がスタートしています。その決算発表も先週がピークで今週は決算を発表する企業も減りつつあります。それも昨日と一昨日でTOPIX500採用銘柄に限っても20社の企業が決算を発表しています。そこで今回はTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に5月18日と19日の決算発表を早速まとめてみました。
そのなかで決算発表を受けて株価が大きく上昇したのがパナソニック(6752)で、2021年3月期の業績予想は未定としましたが、今期の売上高は4月がボトムになり、下期には前年並みの売上高になると想定しているとの見通しが示されたこともあって決算発表翌日の株価は7%高となっています。また、同じく業績予想を未定としたコマツ(6301)も4-6月期以降は生産が回復するとの見通しが示されたことから株価は4%近く上げています。
もう一つのヒント
●今週後半の決算発表スケジュールは
先月下旬から3月決算企業の本決算発表がスタートしています。その決算発表も先週がピークで今週は決算を発表する企業も減りつつありますが、明日はマキタ(6586)やオリックス(8591)などが、そして明後日は明治ホールディングス(2269)や富士フイルムホールディングス(4901)などが決算を発表する予定です。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。
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