4月下旬に終了した2月決算企業の本決算発表ですが、前期は厳しい環境のなかでも半数以上の企業が増益を確保しました。そして今期は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で見通しを未定とした企業が半数にのぼりましたが、業績予想を発表した企業では約6割の企業が増益を見込んでいます。そしてそうした銘柄のなかには最高益が見込まれる企業も幾つかみられます。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

そこで今回はそうした2月決算銘柄のなかから一桁増益ながら最高益更新が予想されるものをピックアップしてみました。例えばニトリホールディングス(9843)ではドル円の想定レートを104円としたことで商品の仕入れ費用が下がり利益率が改善することなどもあって今期の営業利益が前期比4.4%増の1122億円となる見込みで、34期連続での営業最高益となる見通しとなっています。

一桁増益ながら最高益更新が予想される2月決算銘柄
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

●今週後半の決算発表スケジュールは

先月下旬から3月決算企業の本決算発表がスタートしています。その決算発表もいよいよ終盤です。しかし、注目度の高い企業の決算発表がまだ予定されています。明日は東レ(3402)や日立建機(6305)、日産(7201)、ニコン(7731)などが、そして週末はLIXILグループ(5938)や日立(6501)、オリンパス(7733)などが決算発表を予定しています。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

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