先週から3月決算企業の第1四半期の決算発表がスタートしています。決算発表がスタートしたばかりということもあって決算を発表する企業はまだそれほど多くありません。 しかし、TOPIX500採用の銘柄に限っても昨日も20社近い企業が決算を発表しています。そこで今回はTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に29日の決算発表をまとめてみました。
そのなかで決算発表を受けて株価が大きく上げたのがエムスリー(2413)で、第1四半期の営業利益が前年同期比で26%を超す大幅な増益となったことで買いを集めました。一方で第1四半期の営業利益が38%近い減益となり、加えて通期の営業利益も28%余りの減益となる見通しを発表した東京瓦斯(9531)は株価が大きく下げています。
もう一つのヒント
●明日の決算発表スケジュールは
3月決算銘柄の第1四半期決算発表が先週からスタートしていますが、今週はその決算発表も一段と本格化しています。そうしたなか明日は数多くの企業が決算発表を行う予定で、清水建設(1803)やZホールディングス(4689)、村田製作所(6981)、マツダ(7261)、三井物産(8031)、みずほフィナンシャルグループ(8411)、KDDI(9433)などが決算発表を予定しています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。
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