先週から3月決算企業の第1四半期の決算発表がスタートしています。決算発表がスタートした当初は決算を発表する企業もまだそれほど多くありませんでしたが、それも徐々に増え昨日はTOPIX500採用の銘柄に限っても40社近い企業が決算を発表しています。そこで今回はTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に30日の決算発表を早速まとめてみました。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

そのなかで決算発表を受けて株価が大きく上げたのがZOZO(3092)で、第1四半期の営業利益が34%近い増益となったうえに、通期の営業利益も41%を超える増益となる見通しを発表したことでストップ高となりました。一方でアドバンテスト(6857)は第1四半期の営業利益が11%余りの減益となり、通期の営業利益も23%を超える減益となる見通しを発表したことでストップ安となっています。

決算集計(7月30日発表分) 決算集計(7月30日発表分)
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

●週明けの決算発表スケジュールは

3月決算銘柄の第1四半期決算発表が先週からスタートしています。その決算発表も今週に入って徐々に本格化していますが、そうしたなかで来週も多くの企業が決算発表を予定しています。週明けは大林組(1802)や三菱重工業(7011)、スズキ(7269)、NTTドコモ(9437)などが決算を発表する予定です。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

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