「自分の理想的な生活」を書き出してみよう

人によって、「人生で何を大事にしたいのか」「何が心地良いのか」は違うと思います。まずはその状態を思い描いてみてください。

コツはなんらかの形で書き出すことです。手書きでもパソコンでもいいので、「ライフに振り切った」理想の生活をまず思い描き、スケジュールに落とし込んでみましょう。

「毎日、17時に退社してギターの練習をする」など、最初は「絶対に不可能だ」と思うかもしれません。しかし、それを目に見える形で書き出してみると、ひょっとしてできるのではないかと思えてくるもの。そして、試しに1カ月でいいので実践してみる。それが大事なのです。

前述したように、「仕事だけの人生」で定年を迎えることほど、悲惨なことはありません。一時的にでも「ライフ」のバランスを最大限にすることは、人生の主導権を会社や組織から「自分」に取り戻すための最初のアクションなのです。

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大塚寿(エマメイコーポレーション代表)
(『THE21オンライン』2020年09月24日 公開)

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