本記事は、渡辺千晶氏の著書『45歳はもうオワリですか?』(扶桑社)の中から一部を抜粋・編集しています

不思議! 行動すればするだけ応援される!

応援
(画像=masa/PIXTA)

起業してからの私は、とにかくビジネスのことが全く分からない素人だという自覚があり、急いでいろいろなことを学び、一秒でも早く吸収したいと思っていました。

専業主婦とパートの世界しか知らなかったので、一人で起業するうえで身に付けておかないといけないものはなんだろう? と考えていたのです。

今まで読んだことのないような分野の難しい本を頭を抱えながら読んでみたり、こんなことをしたら理想の未来が実現する、という情報を取り入れると、すぐにやってみたりしていました。

その感覚は、人に対しても同じでした。先輩起業家の方が「こうするといいよ」というアドバイスはなんの疑問もなく、果敢にチャレンジしてみます。出来るか出来ないかは、結果だけが知っています。なので、やり始めたけれど全く向いておらず3日で断念することもありました(笑)。それでも人がやってみて良かったことは自分もやってみよう、という単細胞な思考に助けられたのかもしれません。

ただ、こうして無鉄砲になんでも取り入れるので、もちろん撃沈することが多く、すぐに窮地に追い込まれたり、落ち込んだりもするのですが、そんな時は必ずと言っていいほど「お助け」が入るのです。

特に激しく撃沈してしまったときは大きな救いの手が差し伸べられるのです。これは起業当初から今までずっと続いています。

起業前、お客様がいないことに気が付き、途方に暮れていたら、塾長に初仕事としてフジテレビに連れて行っていただいたのも「お助け」でした。

起業してすぐに、その塾の仲間たちがイメージコンサルティングにたくさん申し込んでくれました。

他にも、ホームページを作りたいけれど、誰に頼めばいいのか分からず困り果てていると、「私が作りましょう」とお助けが入ったり、ビジネスのステージを上げたくても上げられずに悩んでいると「このやり方なら出来るでしょう」と初めてお会いした方から的確なアドバイスをいただいたり、自分自身のビジネスの方向性や展開の仕方に迷っていたときにも「それなら一緒にビジネスやりましょう」とお声がけいただいたりと、本当にありがたいことにたくさんの方の「お助け」に支えられてきたことを実感します。

少し変わった話をしますが、応援されているのは、「人だけ」ではない気がしています。それは起業して1年が過ぎたころのことです。

その日は夜中の2時半まで起きていて、「もし本を出版するとしたら、どのような内容、どのような企画にするか?」という課題に取り組んでいました。

ですが、起業2年目の私にはとても難しく、思うように文章を書き進めずにいたのです。

(この課題、私には難しすぎる……)

心が折れそうになっていました。

そのときです。仕事をしていた場所がダイニングだったこともあり、軽く洗い物などをして重くなった気分を変えようとしていた時のことです。パソコンの画面が急にチカチカ! キラキラ! 突然光りだしたのです!

まさに光を放っている感じです。洗い物の手を止めて、恐る恐るパソコンに近づきエンターキーを押すと、それまで作成していたパワーポイントの画面に戻りました。壊れたのかな? と思いながらも、ホッとしてキッチンに戻り、洗い物の続きをし始めたのですが、1~2分するかしないかのうちにまたチカチカキラキラ光りだしたのです。何ごとが起きったのかと思い、また恐る恐るパソコンに近づきました。そして、再びエンターキーを押したところ、今度はパソコン画面に「文章がうまく書けるよ」というメッセージが10センチ×8センチくらいの大きさで表示されているではありませんか!

これは一体どういうことだろう? と思い、またエンターキーを押すと、また元通りのパワーポイントの画面に戻りました。

チカチカキラキラの原因はパワーポイントの画面とデスクトップの画面が超高速で切り替わって起きていました。あのメッセージがどうして表示されたのかはいまでもわかりません。

もしかしたら企画書の作成に挫けそうになっていた私に神様が応援のメッセージを送ってくださったのかしら? と思えてきたのです。だとしたら、なんて素敵な奇跡が私の身に起こったのだろうと嬉しくなり、それから課題がサクサク進み、その夜に無事に完成したのは言うまでもありません。

このときから、応援というのは人からだけではないのかもしれない。目に見えない存在からも応援されているかもしれない。そう思うようになりました。

今まであまり気にも留めていなかったことも少し意識するだけで、ただの偶然も「自分だけの奇跡」になるのかもしれません。

このように起業後、私は実に「いろいろな方」や「力」に助けられながら順調にイメージコンサルタントの仕事をすることができました。SNSを通じてご予約をいただいたり、お客様から別のお客様をご紹介いただいたり、偶然出会った方からご縁をいただいたり。

起業してからの数年間、一度もお客様が途切れることがなく、売り上げもパート時代の2倍、3倍、4倍と、少しずつ増えるようになりました。

勇気を出して一歩踏み出すことで、こんなにもたくさんの応援があること、応援がやってくることを経験出来たのです。最初の一歩は怖いけれど、こんなことが繰り広げられるとは、驚きの展開です。新しい扉が開くときというのは、こういうことが起こるのですね。感謝しかありません。

45歳はもうオワリですか?
渡辺千晶(わたなべ・ちあき)
1970年大阪で生まれ、三人姉妹の次女として育つ。現在は横浜市在住。二人の男の子のママ。2015年、45歳のときに専業主婦からの卒業と起業を決意。2016年4月、イメージコンサルタントとして起業する。コンサルつきのカラー診断やメイクレッスン、お買い物同行があっという間に話題となり、起業後3ヶ月には「予約の取れないイメージコンサルタント」と呼ばれるようになる。これまでに500回以上のコンサルを行う。2018年6月、女性起業家向けに「夢を叶える話し方の講座」、同年11月「夢を叶える外見と話し方の講座」を開催。2019年9月、主婦の起業を応援するコミュニティ「Sense of beauty(センス)」を立ち上げ、翌年4月にはオンラインサロン版の「Sense of beauty Salon」をスタート。2021年11月現在の会員数は373名。本書が初めての著書である。

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