まじめに働いているのに「貯金や資産が思うように増えない」こんな悩みを持つ人も多いでしょう。経済的な成功を目標にするなら、まじめ一辺倒では通用しません。成功をおさめたお金持ちに共通するマインド(内面)はどのようなものでしょうか。海外の専門家の研究などをもとに「経済的な成功者の7つのマインド」を紹介します。
経済的な成功者のマインド1「将来の機会損失を何よりも恐れる」
経済的な成功者のマインドを知るうえで、非常に参考になる書籍が『10億ドルを自力で稼いだ人は何を考え、どう行動し、誰と仕事をしているのか(ダイヤモンド社)』です。
同書では、世界的コンサルティング・ファームPwCがビリオネア(億万長者)起業家、約120名に取材していますが、そのなかでビリオネアになれるかどうかは内面で決まると断言しています。
本なかでは5つのビリオネアマインドを紹介していますが、そのなかで経済的成功という視点でもっとも重要と考えられるのが「将来の機会損失を恐れる」というものです。
「投資で損をしたところで、ビリオネアはとくに気にしない」と書かれてあります。
成功者や富裕層でもお金を失うことは痛手のはずです。しかし彼らが本当に恐れているのは「現在の金銭的損失」ではなく「将来の機会損失」なのです。
金銭的損失は努力で取り返すことができますが、将来へのチャレンジは取り返すことができません。彼らにとって、チャレンジしないということは、成功する権利を手放したと同じ意味なのです。
お金持ちになるためのポイント
・ビリオネアは将来の機会損失を恐れる
・投資で損をしたところで、ビリオネアはとくに気にしない
経済的な成功者のマインド2「ルーティンワークにも情熱を注ぐ」
一般的に、成功者のマインドはクリエイティブワークに情熱を注ぎ、ルーティンワークには手を抜くものと考えられています。
なぜなら、創造性を発揮するクリエイティブワークは生産性が高く、誰でも出来るルーティンワークは生産性が低いというのが常識だからです。
しかし、前出の本『10億ドルを自力で稼いだ人は何を考え〜』では、ビリオネア起業家たちのマインドの傾向は「創造的にルーティンワークをこなす」と解説しています。
これは私たちがよく知るビリオネア起業家でイメージしてみるとわかりやすいかもしれません。
もし、ユニクロの創業者・柳井正氏やソフトバンク創業者の孫正義氏が一般のビジネスパーソンとしてある企業に入社して、ルーティンワークを任せられたとしましょう。
彼らならば「こんな改善もできる」「こんな工夫もできる」と創造性を発揮して職場の小さなところでも改革を起こしそうです。その積み重ねで成功への道を切り開いていくことは想像に難くありません。
経済的な成功者のマインド3「不動産に投資している」
イギリスの有名なリーダーシップ・コーチ、ナイジェル・カンバーランド氏の著書『お金持ちがしている100の習慣(ダイヤモンド社)』で紹介している経済的な成功者の習慣のひとつが 「不動産に投資している」です。
カンバーランド氏は 「不動産は富を築くための一般的な方法」であり、ほかの分野で成功した人もその資産で「不動産を買うケースがほとんど」と述べています。
なぜ、不動産が経済的な成功の原動力になるのでしょうか。
カンバーランド氏が成功するための不動産の強みとして挙げているのは「安定した不労所得になること」そして、(一時的な景気後退やバブル崩壊はあるものの)「不動産の価格が年月の経過とともに上昇すること」です。
合わせて、多くの先進国では不動産購入をサポートする融資制度を用意しているため、物件価格の100%を支払わなくてもよいこともメリットとして挙げています。
この本では、お金の格言として「不動産投資は、富を築くための定石である」とまでいっています。
経済的な成功者のマインド4「今すぐ行動する」
ナイジェル・カンバーランド氏が著書のなかで紹介している、もうひとつのお金持ちの習慣が「今すぐ行動する」です。
資産をつくるには時間がかかる、だから始めるのが遅くなるほど不利になるというわけです。
「今すぐ行動する」の対極が「行動を先送りする」というものです。
面倒だから、時間がないから、失敗するのが怖いからなどさまざまな理由で、一般人である私たちは行動を先送りし続けています。
カンバーランド氏にいわせると、行動を先送りすることは「経済的な成功を妨げる数ある要因のなかでもおそらく最大のもの」ということになります。
もちろん、あらゆることに対して「今すぐ行動」していては身が持ちません。あくまでも資産形成に限っては、先送りするのはリスクということです。
仮に、行動によって失敗したとしても、その手法や方向性ではお金持ちになれないとわかっただけでも収穫です。
経済的な成功者のマインド5「失敗を勉強と考える」
日本はもとより、ドイツやアメリカでもベストセラーになったマーク・レクラウ氏の著書『習慣を変えれば人生が変わる(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』では、失敗とどう向き合うかについて、かなりのページが割かれています。
これは成功するためには失敗しないことが重要ではなく、失敗したときのマインドが大切ということを伝えようとしています。
失敗を失敗で終わらせてしまえば、そこから得られるものはありません。レクラウ氏は「すべての失敗を勉強」と考えれば、それが成功へのきっかけになるとアドバイスしています。
ただ現実的に失敗をしたとき「これは勉強だ」と考えるのは、たやすいことではありません。私たちは失敗をしたとき、それを見ないようにしたくなるものです。
このネガティブ・マインドを変えるには「その失敗からどんな教訓が得られたか」を具体的に考えることがコツであることをレクラウ氏は教えてくれます。
経済的な成功者のマインド6「粘り強さを発揮する」
レクラウは著書のなかで、「粘り強さは才能や知性、戦略よりも重要である」 とまで言及しています。
粘り強さが重要な理由としてレクラウ氏は「成功が訪れる前には障害が立ちはだかることがよくある」からと解説しています。
これは多くの人に体験があるのではないでしょうか。たとえば仕事をしていて、あと少しでプロジェクトが完了するというタイミングで思わぬトラブルが発生することもあります。
また、スポーツの試合をしていて、勝利の一歩手前で予想外のことが起こることもしばしばです。
投資や資産運用でも同じです。立ちはだかる出来事に腹を立てて現実を投げ出せば、結果は失敗に終わります。
逆に粘り強さを発揮すれば、成功と達成感が手に入る可能性が高まります。もちろん、粘り強くことにあたっても、失敗に終わることもあるでしょう。しかし、そこからは大きな教訓が得られるはずです。
経済的な成功者のマインド7「自分の頭で考える」
ここまで6つの経済的な成功者のマインドをご紹介してきました。最後に外せないマインドとして「自分の頭で考える」を挙げたいと思います。これはあらゆる分野の成功者が口を揃えていうマインドです。
成功者に共通するマインドや方法論を知ることは人生でプラスになります。成功者のやり方を真似るのもいいでしょう。
しかし、成功者と私たちはバックボーンが違います。成功者の考え方や手法を積極的に情報収集しつつ、それをどう自分流にカスタマイズするかが大事です。
経済的な成功を収めるためのPDCAサイクル
いずれにしても、成功者のマインドを知るだけでは、人生は何も変わらないでしょう。成功の扉を開けるには、「行動する」という鍵が必要なのです。
その意味では、実行すること以上の成功法則はないのかもしれません。まずは成功者のマインドを学ぶ。それを素直に実行してみる。さらに自分なりに工夫してみる。その結果をもとに取捨選択する。これを繰り返すことで成功に少しずつ近づいて行きましょう。
(提供:Dear Reicious Online)
【オススメ記事 Dear Reicious Online】
・40代からの将来設計。早いほどおトクなマンション経営
・マンション経営の物件選び!初心者がまず知っておきたい必須のポイント
・少子高齢化社会が不動産の可能性に与える影響
・「働く」だけが収入源じゃない 欧米では当たり前の考え方とは
・実は相性がいい!?不動産×ドローンの可能性