株価ボードを見る人たち
(画像=VectorSpace / PIXTA)
日経平均 2万7,772.93円(△305.7円)
為替 1ドル=114.48円
売買高(東証一部、以下同) 12億8,247万株
売買代金 3兆1,657億5,700万円
値上り銘柄数 1,559銘柄
値下り銘柄数 539銘柄
騰落レシオ(25日) 93.02%

市況概況

昨日の大幅下落の反動から大幅高

米国株が大幅安となったこともあり、売り先行となった。しかし、昨日の大幅下落の反動から、買い気配から始まるものがあり、総じて底堅かった。底堅さがみられると、買戻しを急ぐ展開から堅調に。節目とみられる2万7,500円を超えて値持ちがいいと、買戻しや買い直しがみられるという状況だった。

昼の時間帯は買戻しを急ぐ動きがあって一段高となり、後場が始まるとさらに戻りを試す展開に。閑散とした相場だったが、値持ちがいいと買戻しがはいる、という展開が続いた。結局、最後は手仕舞い売りがあって、上げ幅は縮小になった。売り一巡となったものから割安銘柄が買い直され、指数を押し上げた。

小型銘柄は、値ごろ感から買われるものが多く、総じて堅調。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均も堅調だ。先物はまとまった売り買いに振らされる場面はあったが、買戻しを急ぐ動きがみられ、指数を押し上げる場面の方が多かった。

結局、昨日は訳もなく、大きく下落したのだ。そして「売られたから買われる」ということで、本日は大幅高に。日銀の金融政策決定会合が終わり、決算発表が本格化するまで、ちょっとした思惑で右往左往する展開が続く。まだ、波乱はありそうで、米国市場の動向に振らされることが多いだろう。

テクニカル分析

日経平均

戻りを試す動きになった。一気に2万8,000円を超えるところまでは戻せなかったが、2万7,500円での底堅さが確認された。

あれやこれやと一言

前日は特に材料がないなかで売られた。この日は特に材料がないなかで買われた、という感じ。一日の動きでみると「下がるから売る」「売るから下がる」「上がるから買う」「買うから上がる」という動きだ。しかし、少し時間をかけてみると「下がれば買い」「上がれば売り」ということになっている。

それだけ、相場の方向性に自信がなく、下がらないと買えない、上がらないと売れない、そして一日のうちで考えると下がるから買えない、上がるから売れない、ということだ。大きな流れを見れば「上値は重い」ということで、選別色が強まる。

決算発表を前に「買われすぎなのか」「売られすぎなのか」を判断できず、目先の値動きで判断しているのかもしれない。だから、売られたものが買われても、買われた後は売られる、ということなのだ。

いずれにしても「売られすぎ銘柄」が上昇するだろう。指数に影響が大きい銘柄は「買われすぎ銘柄」が多いから、下がる時は大きく、戻りは鈍いということだ。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。