株価ボードを見る人たち
(画像=VectorSpace / PIXTA)
日経平均 2万7,588.37円(△66.11円)
為替 1ドル=113.8円
売買高(東証一部、以下同) 10億8,096万株
売買代金 2兆6,447億6,000万円
値上り銘柄数 1,527銘柄
値下り銘柄数 582銘柄
騰落レシオ(25日) 100.28%

市況概況

週末の米国株安を受けて、売り先行も値ごろ感からの買いが入り堅調

先週末に米国株が大きく下落したことなどを受けて、売り先行となった。売り気配で始まる主力銘柄が見られ、東証マザーズ指数は相変わらず大きく下落。引き続き、買われすぎ銘柄を中心に手仕舞い売りに押された。それでも、値ごろ感からの買いや先週末の安値を割り込まなかったことでの買い戻しがあって下げ渋った。

昼の時間帯は先物に買戻しが見られた。後場に入ると、前場の高値を試す動きから始まり、節目とみられる2万7,500円を超えて、先週末の終値を上回る場面が見られた。

特に買い急ぐ理由があったわけではないが、手仕舞い売りの一巡感があり、マザーズ銘柄などに下げ渋るものが見られた。主力銘柄は値ごろ感からの買いや、決算発表を控えての買戻しなどもあって堅調。先週末の終値を上回ると手仕舞い売りがあったが、本日も2万7,500円台をキープしての引けになった。

小型銘柄は底堅さがみられるものが多くなった。東証マザーズ指数は一時、プラスに転じる場面はあったが、軟調。二部株指数は小幅高、日経ジャスダック平均は小幅安。先物はまとまった売り買いが少なく、指数を大きく動かすことはなかった。方向感を出すような断続的な売り買いはほとんど見られなかった。

比較的落ち着いた展開ではあった。しかし、朝方は売り気配から始まる銘柄が多く、相変わらず「買われすぎ銘柄」を中心に調整感がある。全体としては、底堅さはみられるが、指数に影響が大きい「買われすぎ銘柄」が売られるなかで選別色がさらに強まりそうだ。

テクニカル分析

日経平均

下値を試す動きになったが、底堅さがみられた。移動平均線との乖離が大きく、売り難さがでているということだろう。

あれやこれやと一言

米国市場が相変わらず売られているなかで、日本市場は底堅さがみられた。さすがに「買われすぎ銘柄」の修正安は一服するものがあり、決算発表を前に買戻しがはいっている。値ごろ感から買い直される割安銘柄は多く、底堅い展開が続きそう。

指数に底堅さは見られるものの、まだまだ割高銘柄の修正安は続きそうだ。「再度、買われすぎまで買われるか?」というと、そういうことでもない。ある程度、金融緩和の終了を織り込んではいるだろうが、あくまでも「金融緩和の終了が始まる」ということで、今後の金利動向などに振らされることも多くなる。

今年はやはり、日米ともに金融緩和の終了が問題になる。金融政策の決定会合(米国ではFOMC=公開市場委員会)があるたびに、右往左往するような場面も多くなる。そして、経済指標などでインフレが示されると売られるなど、金融緩和のスピードなどがはっきりとするまでは波乱はある。

「買われすぎ銘柄」が「買われすぎとならないところまで売られる」という可能性は高く、まだ今回の調整は続きそう。目先的には戻りを示しても、戻り売りに押されるということが多くなる。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。