日経平均 | 2万7,241.31円 ▼292.29円 |
為替 | 1ドル=114.75円 |
売買高(東証一部、以下同) | 12億9,279万株 |
売買代金 | 3兆3,546億7,200万円 |
値上り銘柄数 | 625銘柄 |
値下り銘柄数 | 1,470銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 97.38% |
市況概況
買い戻し一巡、手仕舞い売りに押されて大幅安
米国株は堅調だった。しかし、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が手仕舞い売りに押されていたことなどから、売り先行となった。
目先的に一気に戻したことで、過熱感のあった銘柄があり「買戻し一巡となったものから売られる」という展開に。それでも、売り急ぐ動きは「買われ過ぎ銘柄」や「目先的に一気に戻していた銘柄」だけで、指数が安い割にはしっかりとした感じだった。
昼の時間帯については特筆することがない。後場に入ると指数は小動きに。「月初の買い」が見られないことから、手仕舞い売りに押されるものが多く、上値の重さや目先的な戻しの達成感があって冴えない展開が続いた。
引けを意識する時間帯になっても特に買い戻しはなく、日経平均は大幅安水準に。最後まで方向感に乏しい展開だった。
小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く、総じて軟調。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調。
先物はまとまった売りが散発的に見られたが、断続的な動きではなく、指数を押し下げる場面は限られた。まとまった買いはほとんどなかった。
「月初の買い」は一巡、戻りの節目を達成したということで上げは一服した。売り急ぐ雰囲気はなかった。指数に影響の大きい銘柄が大きく下落したので大幅安になったが、値上がりした銘柄は多く、指数と相場の乖離は大きくなっている。
ここからは引き続き「買われすぎ銘柄」が売られ「割安銘柄」が買われるだろう。日経平均は上値の重い展開が続くと思う。
テクニカル分析
日経平均
今回の下落の半値戻しを意識して上値は重くなった。まずは2万7,000円台固めということなのだろう。
あれやこれやと一言
大きな下落からの戻しは一服した。「月初の買い」が途切れ、節目とみられる2万7,500円まで戻したことでの達成感があったのだろう。好決算が期待される銘柄は堅調で、売り急ぐ動きはなく、しっかりとした相場だった。
日経平均は「買われすぎ銘柄」の影響が大きいので、下がる時には派手な傾向がある。今は「買われすぎ銘柄」を売り「割安銘柄」を買う展開。後者は「日経平均に影響が少ないから割安」という面がある。そのため、実体相場と乖離があるのだ。
好業績を発表したのに売られた銘柄や、割安感があるものをしっかり拾う、ということでOK。一方で、割高銘柄が少し下がったからといって「押し目だ」と思って買ってしまうと「実は下落の始まりだった」なんてことがある。割高銘柄は避けておいた方が無難だろう。
日経平均自体は2万7,000円台固めをして、2万7,500円前後を中心とした動きが続く。2万7,000円を割り込むことがあっても、2万6,500円〜2万6,800円で下げ渋り、すぐに回復すると思う。割安銘柄の下支えが期待される。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。