株価ボードを見る人たち
(画像=VectorSpace/PIXTA)
日経平均 2万6,865.19円 ▼214.4円
為替 1ドル=115.33円
売買高(東証一部、以下同) 13億4,390万株
売買代金 3兆589億7,000万円
値上り銘柄数 872銘柄
値下り銘柄数 1,224銘柄
騰落レシオ(25日) 100.37%

市況概況

米国株安を受けて売り先行、買い気に乏しく一時大幅安

米国株が相変わらず冴えない展開になったことなどから、売り先行となった。昨日の2022年2月14日に大きく売られる要因となった懸念材料が、特に払拭されたわけではない。戻りは鈍く、節目とみられる2万7,000円の攻防という展開だった。2万7,000円を割り込むと買戻しが入る状況で下げ渋り、軟調ながらも底堅い展開だった。

昼の時間帯は手仕舞い売りが続き、後場に入ると再度、2万7,000円の節目を下回る展開に。買い気に乏しく「2万7,000円台を回復しない」となると買われ過ぎ銘柄や芳しくない決算を発表した銘柄などを中心に売り急ぐ場面が見られ、一時、大きく下落する場面も。

それでも、日経平均VI(ボラティリティー・インデックス)が暴騰することはなく下げ渋った。しかし、大きく戻すことはなく、安値圏での引けになった。

小型銘柄も値動きの悪さから手仕舞い売りに押されるものが多く、総じて軟調だった。東証マザーズ指数や日経ジャスダック平均は大幅安、二部株指数も軟調。

先物はまとまった売りが散発的に見られて指数を下押す場面があり、買戻しは限られて、指数を押し上げる力は弱かった。

世界的な「金融緩和の終了」という状況のなかで地政学リスクが取り沙汰され、どちらの意味でもリスク回避になっている。

阿鼻叫喚のなかで売り急ぐというような状況ではなく、好業績銘柄などは堅調だ。しかし、少なくとも上値を買い上がる動きや買われすぎ銘柄を再度買われすぎ水準まで買い上がるというような雰囲気はなく、当面は冴えない展開が続きそう。

テクニカル分析

日経平均
節目とみられる2万7,000円を下回った。移動平均からの乖離が広がり下落する場面がありそうだ。

あれやこれやと一言

思った以上に買い気に乏しく、買戻しなどが入り難い相場になっている。下落への恐怖感が強いというわけではないが、少なくとも慌てて買い上がるような展開ではない。

金利上昇に対してリスク回避するような動きをしなければならず、地政学リスクがあり、懸念材料が薄れるまでは「戻れば売り」ということなのだろう。

足元の決算発表は出そろってきた。好調な決算でも反応しきれない銘柄が多く、頼みの業績相場が遠いという印象だ。金融相場から業績相場への端境期であるのだから、もう少し業績面から割安なものが買われてもいいような気がする。

割安感の強い銘柄が多い一方、目先的には過熱感が出ているというようなことなのだろう。割安銘柄に関しては値幅の調整というよりは日柄的な調整が必要なのだろうし、買われ過ぎ銘柄は引き続き戻れば売りということなのだと思う。

買われすぎ銘柄の修正が中途半端な感じでもあり、まだまだ割高銘柄から割安銘柄への乗り換えも途上ということだ。割安銘柄への見直し買いは折に触れみられると思うので、引き続き注目しておくといい。日経平均はまだまだ保ち合いの範疇だと思う。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。