株価ボードを見る人たち
(画像=VectorSpace/PIXTA)
日経平均 2万7,460.40円 △595.21円
為替 1ドル=115.65円
売買高(東証一部、以下同) 11億5,578万株
売買代金 2兆8,246億9,700万円
値上り銘柄数 1,792銘柄
値下り銘柄数 320銘柄
騰落レシオ(25日) 107.57%

市況概況

米国株高や先物高で買い先行も寄り付いた後は小動き

米国株が大幅高、日経平均先物が夜間取引やシカゴ市場で大きく買われたこともあり、買い先行になった。

前日までの大幅安の反動で、一気に戻りを試す動きになった。しかし、寄り付きの買いが一巡したあとは、節目とみられる2万7,500円水準を意識して上値が重く、かといって売り急ぐこともなく、指数は小動き。

昼は動きがみられず、後場も堅調な展開が続いた。前場同様に2万7,500円を意識した水準で「値持ちはいいが上値は重い」という状況で指数は狭い範囲での動きになった。

2万7,400円を下回って売り急ぐでもなく、一気に2万7,500円を超えるでもなく、戻り売りと買戻しがせめぎ合う形だった。最後は買戻しが入り高値圏での引けになった。

小型銘柄は総じて堅調だったが、主力銘柄ほどの買戻しは入らず、上げ幅は限定的。東証マザーズ指数は大幅高。日経ジャスダック平均や二部株指数は堅調ながら上値は重かった。

先物はまとまった売り買いが少なく、指数を動かす場面はあまりなかった。まして、方向付けるような断続的な売り買いはなかった。

戻しはしたものの迫力に欠ける展開になった。積極的に買い上がる動きは限られ、「売られたものが戻しきれない」という感じ。まだまだ上値が重い状況に変わりはなく、買われすぎ銘柄の修正安が続いている。指数の上値は引き続き重いだろう。

テクニカル分析

日経平均
25日移動平均線や基準線まで戻したが、上値は押さえられた。まだ、25日移動平均線や基準線の下落は続くので、再度下値を試すことになりそうだ。

あれやこれやと一言

「動くときは大きく動く」という波乱の相場が続いている。上がるにしても下がるにしても、個別の銘柄や業種、テーマなどで買われたり売られたりするわけではなく、指数先行で右往左往している。積極的に買えない状況で、まだまだ保ち合い相場が続くだろう。

決算発表が出そろい、金利上昇懸念は消えず、地政学リスクは一服。しかし、何も変わっていない中で、指数先行で右往左往している。指数に影響が小さい銘柄で、割安感のある銘柄が買い直される傾向だ。

日経平均自体はまだまだ保ち合いが続くという想定でいい。2万7,500円から上は売り上がり、2万7,000円から下は買い下がりというスタンスで臨みたい。好業績ながらも売られている小型銘柄が散見され、底値圏にある割安銘柄も引き続き注目だ。

買われすぎ銘柄が買い戻されたところは、戻り売りでいいだろう。本日、ファーストリテイリングなどは大きく上昇しているが、ここは売り場と考える。逆に銀行株などが、もう少し日柄の調整が終われば再度買い直されるということだろう。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。