この記事は2022年3月4日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年3月4日(金)の午前10時すぎに現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一 青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。 |
現在の為替相場の傾向や相場観
ウクライナはロシアとの協議継続に合意した、としているが、停戦の見通しは立っていないようだ。実際、ロシア軍はウクライナの首都キエフや黒海沿岸諸都市への攻撃を継続している。一方、FT(英フィナンシャル・タイムズ)が下記の報道をしている。
フランス政府関係者によると、プーチンは木曜日にフランスのマクロン大統領とも会談し、ウクライナでのロシアの作戦は「計画通りに進んでいる」と伝えたという。
「軍事作戦に関する我々の分析では、ロシアの野望は確かにウクライナ全土を掌握することだ」と同高官は述べ、「最悪の事態はまだ来ていない」という見通しを示したという。
(出所:FT)
現在の為替相場の戦略やスタンス
強烈なのは「最悪の事態はまだ来ていない=worst was yet to come」という表現。
こうしたコメントはどうしても「戦術核」の使用を連想させ、資金は北半球から南半球への移動を引き起こし、ユーロ/豪ドルはとうとう、一時、1.51ドルを割り込んでいる。
週越えのリスクは避ける予定だが、スタンスは豪ドル/米ドルのロング継続だ。
▽豪ドル/米ドルの日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。