この記事は2022年3月3日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年3月3日(木)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
神田卓也 株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。 |
現在の為替相場の傾向や相場観
2022年3月2日(水)の米ドル/円は、NY市場で115.68円前後まで上昇。終値ベースでは約0.5%高だった。ウクライナ危機を巡る懸念から、このところ低下していた米長期金利が大幅に持ち直した事がサポートになった。
パウエルFRB議長はこの日の議会証言で、ウクライナ情勢を巡る不確実性を指摘しながらも、3月に政策金利を25ベーシスポイント(1bp=0.01%)引き上げ、一連の利上げ局面に入る事を支持する考えを表明。なお、議長証言を受けて利上げを巡る不透明感が後退したとして米国株は大幅に反発した。
現在の為替相場の戦略やスタンス
本日3月3日(木)の米ドル/円は、アジア株の反発が見込まれる中、2月後半からの上値抵抗である115.70円台をうかがう展開になりそうだ。この水準を突破できれば、2月11日以来の116円台回復が視野に入るだろう。
もっとも、3日(木)はロシアとウクライナの第2回停戦交渉が行われる予定で、4日(金)には米2月雇用統計が発表される。こうした重要イベントを控え、一気に上値を追う機運は高まりにくいかもしれない。116円台に入れば戻り売りが優勢になりそうだ。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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