この記事は2022年3月31日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=metamorworks / stock.adobe.com)

2022年3月31日(木)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日(2022年3月30日)の米ドル/円は121円台へと続落。月末を控えた持ち高調整主体の円買戻しが続き、一時、121.3円前後まで下値を拡大した。

今週初め、3月28日(月)に付けた6年7カ月ぶり高値の125.08円前後からは約3%下落したとあって、調整に一巡感が出始めた。本日3月31日(木)の122円台前半への小反発はそうした見方が背景だろう。

それでも、月間では依然として6%超上昇しており、月末四半期末最終日の本日も、海外市場では持ち高調整のドル売り、円買い余地が残りそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

「日米の金融政策の方向性の違い」という大きなテーマに変化はない。明日、4月1日(金)には米3月雇用統計の発表が予定されており、月替わりとともに市場の焦点は再び米国の利上げに向かいやすくなるだろう。

持ち高調整による米ドル/円の下値メドは、月間の上げ幅の38.2%押しにあたる121.1円前後や心理的節目の121円と見ており、この水準まで下落すれば押し目買いの好機になりそうだ。

▽米ドル/円の4時間足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。