この記事は2022年4月7日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年4月7日(木)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
神田卓也 株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。 |
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円は一時123.4円台へ小緩むなど、いくぶん調整気味の展開になっている。
一昨日(2022年4月5日)のブレイナード・FRB理事の発言や、本日7日(木)日本時間未明のFOMC議事録で、米国の金融引き締めプランの概要がほぼ明らかになったことから、ドル買い材料に「出尽くし感」が出始めているようだ。
FOMCは次回、5月3日~4日の会合で、50ベーシスポイント(bp:1bp=0.01%)の利上げと、ひと月あたり950億ドルのバランスシート縮小(量的引き締め=QT)に動く可能性が高い。
引き締めの織り込みが十分に進んだことで、米ドル/円は2022年3月29日(火)の戻り高値、124.3円前後が目先の上値抵抗になりそうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
目先は上値の重い展開が予想されるものの、この先、日米金利差が拡大する事は確実な情勢。よってドル高・円安トレンドが崩れる公算は小さそうだ。
足元の動きはあくまでも調整と見ており、122~123円台で値固めを終えれば、早晩125円台の回復に向けて動き出すだろう。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。