日経平均 | 2万7,350.30円 ▼437.68円 |
為替 | 1ドル=123.97円 |
売買高(東証一部、以下同) | 12億1,253万株 |
売買代金 | 2兆8,073億7,300万円 |
値上り銘柄数 | 259銘柄 |
値下り銘柄数 | 1,545銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 105.11% |
市況概況
月初の買いが終わると買う人がいない
米国株が軟調、特にナスダック指数が大幅安となったことから売り先行となった。寄り付きの売りが一巡となった後も手仕舞い売りに押されるものが多く、一気に節目とみられる2万7,500円を割り込んで下値を試す動きになった。
一旦、2万7,400円で下げ止まって戻りかけたが、2万7,500円を超えないとなると売り直された。今度は2万7,400円では止まらずに一気に下値を試す動きになった。
昼の時間帯には、若干、下げ渋り、後場は戻りかけるような場面が見られた。しかし、特に買い上がるような材料はなく、下げ幅は縮小したものの大幅安水準での動きが続いた。
結局、最後まで戻りきらず、大幅安となった。半導体関連銘柄などが安く、指数を大きく下押す要因となった。
小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く、総じて冴えない展開だった。東証マザーズ指数は大幅安。先物はまとまった売りが散発的にあり、指数を下押す場面が何回か見られた。戻れば売りというような感じで、指数の上値を押さえる場面があった。
日経平均は再び下値を試す動きになった。昨日(2022年4月5日)も寄与度の大きな3銘柄だけという相場だったが、本日6日(水)はそうした銘柄が売られたことで大きな下落となった。
買う材料がないことが買い材料になっている相場だけに、一旦、下向きになると「戻れば売り」ということで当面は冴えない展開が続きそうだ。
テクニカル分析
日経平均
雲の中に突っ込み、75日移動平均線も割り込んだ。明日7日に、しっかりと雲を抜けてこないと、今度は雲の下限や25日移動平均線、基準線までの下落となるだろう。
あれやこれやと一言
「月初の買い」が終わり、再び、買い戻ししか買いが入らないというような展開になった。まだ配当取り後の持高調整の売りがでている感じで、まだ、この水準では売りやすいものが多いということだろう。買い材料がないから上がるという状況も一服した印象だ。
2021年9月のような状況になりつつある。節目とみられる2万7,500円をあっさりと下回り、改めて上値の重さが確認された。日銀の金融緩和の終了が遠いということは、それだけ企業業績に対して懸念があることにほかならず、円安も好感する動きにはならないということ。
市場変更も特に影響はないと思われるが、浮動株比率の見直しの影響はあるかもしれない。それに、新しい市場の指数がリアルタイムで報じられ、相場の雰囲気もつかみにくいことも、一旦下がると下げがきつく、上がると大きく上昇する要因の1つになっている感じがある。
いずれにしても日経平均はほんの2~3銘柄の動きに左右され、一方向に動きやすいということ。今度は下値を試す動きなので2万7,500円をすぐにでも回復しないと、2万7,000円までの下落になると思う。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。