この記事は2022年4月6日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年4月6日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年4月5日(火)は、FRBメンバーの発言が複数伝わってきた。なかでもハト派として知られるブレイナードFRB理事が「早ければ5月にもバランスシートを縮小する可能性がある」と発言。次回、会合でのバランスシート縮小を示唆したことでドル買いが加速し米長期金利は2.5%台まで上昇した。

また、RBA政策金利は予想通り据え置きながら、声明文にてキーワードとされていた「忍耐強く(Patient)」の文言が削除、6月利上げを再び織り込む形で豪ドルを押し上げた。

各国金融政策の見通しから相対的に円が売られる構図は続いており、米ドル/円、クロス円は軒並み底堅さを保って推移している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

2022年4月5日(火)には黒田・日銀総裁から「最近の為替相場の変動はやや急、引き続き注視する」との発言が伝わり、警戒感から一時、円高に振られる場面はあったが、結局、下がったところは絶好の買い場となっている。

日銀が金融政策を転換してこない限り、円安トレンドを前提としたトレードがメインシナリオとなるだろう。ただ、ここから先は円安が大分進んできたこともあり、これまでのような強気一辺倒というわけにもいかない。

米ドル/円、クロス円ロングを保有しているのであればホールドでいいが、ポジションがなければ下がったところで買い場探しというオペレーションを考えている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。