この記事は2022年4月8日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年4月8日(金)の午前8時すぎに現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

米金利先物市場をチェックすると2022年5月、6月とも50ベーシスポイント(以下bp、1bp=0.01%)の利上げをほぼ織り込み済み。

ただ、同年7月は25bp程度の織り込み度となっている。米金利先物市場の動きと比較すると、米国株はまだ前述のような金利の引き上げを織り込んでいないといえる。

一方、為替の織り込み度をチェックすると、金利先物市場での織り込み度に比べるとまだ米ドル/円の上値余地は残っていると想定している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

豪ドル/円は94円レベルでダブルトップを形成しており、調整を示唆しているインディケーターが多いのだが、こちらも金利の動向から考えるとディップもそれほど深くなさそう。

本日(2022年4月8日)の朝8時すぎ時点で、米系短期筋のドル買いもあり、米ドル/円は再び124円を超えてきた。戦略的には米ドル/円と豪ドル/円の押し目買い継続で臨みたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。