日々是相場
(画像=VectorSpace/PIXTA)
日経平均 2万6,888.57円 ▼461.73円
為替 1ドル=123.66円
売買高(東証一部、以下同) 12億2,965万株
売買代金 2兆8,791億400万円
値上り銘柄数 174銘柄
値下り銘柄数 1,630銘柄
騰落レシオ(25日) 98.49%

市況概況

米国株安を受けて大幅下落、日銀の買いで下げ渋るも下値を試す展開に

米国で金融緩和が終了、資産の圧縮が取り沙汰されて、「買われすぎ銘柄」を中心に大きく売られたことから、本日(2022年4月7日)の日本市場も売り先行になった。

夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が大きく売られていたこともあり、寄り付きの売りが一巡となった後も手仕舞い売りを急ぐ動きが見られ、戻りきらずに安値圏で前場の取引を終えた。

昼の時間帯は、後場からの日銀の買い期待や2万6,800円を割り込まなかったことから買い戻しが入り、後場は下げ幅を縮小しての始まりになった。

それでも、節目とみられる2万7,000円まで戻すということはなく、戻りが鈍い展開になった。日銀の買いや買い戻しなどから下げ渋りにはなったものの、最後まで買い気に乏しく、大幅安での引けになった。

小型銘柄も買われ過ぎ銘柄などを中心に大きく売られるものが多く、総じて軟調だった。先物はまとまった売りが散発的に見られ、戻れば売りというような場面が何度も見られた。

買い戻しは入るものの、上値を買い上がるようなこともなく、指数を押し下げる要因にはなっても押し上げる要因にはならなかった。

日銀の買いも見られたようだが、買い戻しはなく、日銀以外に買い手がいないという感じ。配当を取った後でもまだ利益が出ているという向きは多く、下がり始めると我先にと売り急ぐ様子。ここで空売りが積み上がらないと、まだまだ下値模索が続くことになりそうだ。

テクニカル分析

日経平均
雲の下限や25日移動平均線にサポートされた形だが、底堅さがみられるでもない。雲の下落が続いていることもあり、まだまだ下値を試す動きが続くだろう。

あれやこれやと一言

2021年9月と同じように、理由もなく急騰して、上値の重さが確認されると下がるということになっている。米国の金融緩和の終了が決まっているので、業績相場に移行するために業績面からの見直しが起きているということだろう。

加えて、ウクライナ問題などからインフレ懸念がスタグフレーション懸念に変わりつつあることや、中国での新型コロナウイルスの問題などもあって、世界的な金余りから世界的なスタグフレーション懸念になっているような印象だ。ここで再度、金融緩和が行われるということでもなく、冴えない展開が続くだろう。

少なくとも米国の第一四半期、日本でも決算発表が始まるところでもあり、ここから先の見通しが慎重なものにならざるを得ないという見方が強まるだろう。3月に2万5,000円を割り込んだ時よりもさらに企業業績に対しては不安が強まっており、再び下値を試す動きになってもおかしくはないだろう。

メディアに出演している経済評論家や専門家と呼ばれる人たちが弱気になってくれれば、反発が可能なのだろう。しかし、強気な向きがまだ多いようであれば、さらに下値を試すことになるだろう。上がれば買う、下がれば売る、というような目先の値動きに連られての売り買いは、かなり塩漬けになったのではないかと思う。

当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。