この記事は2022年6月21日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=tadamichi/stock.adobe.com)

2022年6月21日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年6月20日(月)、黒田日銀総裁と岸田首相が会談をし、円安に対する警戒感はもう一段階上がった。しかしながら最終的には、日銀が政策を変えないことには円安は止まらないため、「口先介入レベル」ではこれまでの円安トレンド継続となるだろう。

135円というのはやはり相応に重要なレベルで、シカゴIMMを見ると、米ドル/円のロングポジションが減り始めた。大きなプレイヤーが利食いを考え始める段階になったのだと思う。

まだ押し目買いとは思いつつも、少しずつ上値も重くなり135円±1~2円のレンジ相場になっていくのではないだろうか。そうなると焦点はクロス円に移るかもしれない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先日、スイスが突如利上げをしたが、スイス中央銀行の政策変更は、ある意味現在の社会の縮図だと言える。スイスは、ここからインフレ経済に突入するということを認めたのだろう。

こうした日本とスイスの対応の違いで、スイスフラン/円は140円を超えて145円方向に行くのではないだろうか。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。