この記事は2022年6月20日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年6月20日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
竹内のりひろ 1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう |
現在の為替相場の傾向や相場観
先週の為替市場の動きを振り返ると、主要中銀の金融政策の発表に注目が集まるなか、SNB(スイス中銀)が想定外の大幅利上げに転じた。
2022年6月17日(金)の日銀金融政策決定会合での政策修正への観測が急速に高まり、米ドル/円は約3円の反落となった。
ふたを開けてみれば、日銀は金融政策を据え置いたことから、上昇に転じ135円台回復と大荒れの週を終えている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週は、先週の中銀ウイークを終えた後だけに、その消化期間。落ち着きどころを探る展開となりそうだ。
パウエルFRB議長は、2022年6月22日(水)に上院銀行委員会、23日(木)には下院金融サービス委員会で半期に一度の議会証言にのぞむ。
日銀の黒田総裁が頻繁に国会に出向き答弁にのぞむのと異なり、原則FRB議長が議会で発言する機会は年に二度だけであり、必然的に注目度は高い。特に今回の場合、インフレの高進は続いており、金融政策をどう運営するか議員からの質問が集中するだろう。
米ドル/円は押し目買い継続だろうが、その騰勢はやや陰りをみせていることもあり、慎重に対応したいところだ。
ボラティリティからの予想レンジは、米ドル/円で133.00~137.00円、ユーロ/米ドルで1.0350~1.0650ドル、ユーロ/円で139.00~144.00円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
▽ユーロ/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。