この記事は2022年6月15日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年6月15日(水)の午前11時すぎに現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一 青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。 |
現在の為替相場の傾向や相場観
FOMC直前になって、ウォールストリートジャーナルのニック・ティミラオス(FEDウォッチャーといわれている)が、2022年16日(木)日本時間未明のFOMCでは0.75%の利上げの可能性が高いとコメントしたため、米ドル/円が一時135.58円まで急騰した。
不安にさせるインフレ統計がここ数日で相次ぎ発表されていることを受け、FRB当局者らは14・15日開催のFOMCで、予想を上回る75ベーシスポイント(bp)の利上げで市場を驚かせることを検討する可能性が高い。
(出所:ウォールストリートジャーナル)
現在の為替相場の戦略やスタンス
米金利先物市場でも、2022年7月16日(木)の0.75%の利上げを織り込みつつあり、株や為替も同様だ。この動きが続けば、実際にFOMCで(0.5%のみならず)0.75%の利上げでも織り込むことになり、発表後、株が一旦買い戻される可能性も出てきている。
ただ、FRBのインフレとの戦いは始まったばかりなので、米金利の上昇継続。よって、米国株とリスクアセットのNZドル/米ドルは戻り売り。米金利上昇で米ドル/円は押し目買いスタンス継続で臨みたい。
▽米ドル/円 の日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。