この記事は2022年6月23日に「月刊暗号資産」で公開された「米メタ、インスタグラムのストーリーズでNFTのテストを実施」を一部編集し、転載したものです。
米メタ(Meta:旧Facebook)は22日、クリエイター向けにメタバース拡張機能を追加し、その一環でインスタグラム(Instagram)における「ストーリーズ」でNFT(非代替性トークン)のテストを実施すると発表した。
メタはプレスリリースで、「私たちはインスタグラムで多くのクリエイターとデジタルコレクティブルのテストを始めます。米国の一部クリエイターを対象にテストを展開し、その後クリエイターとコレクターはFacebookとインスタグラムでデジタルコレクティブルを共有することができるようになる予定です」と説明した。その上で、「SparkARを利用したインスタグラムのストーリーズでNFTのテストを近日中に開始します」と語っている。
メタのマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)CEOはこの発表に関して、「世界中のクリエイターがインスタグラムでNFTを表示できるようにテストを行う」と表明した。ザッカーバーグ氏はFacebookでもNFTを展開することを強調している。
SparkARとは、インスタグラムのストーリーズにおけるカメラ機能に搭載された顔や背景を加工するAR(拡張現実)フィルターだ。今回、ストーリーズの投稿において、SparkARを活用した画像や動画などをNFT化するテストなどを行うものとみられる。
先月、メタは「消費者とクリエイターがインスタグラムでNFTを共有するための新しい方法」としてデジタルコレクティブル機能をリリースし、インスタグラムでNFTを公開したい一部クリエイターやコレクターをサポートすると発表していた。
デジタルコレクティブル機能では、デジタルウォレットとのリンクが可能となった。クリエイターやコレクターはインスタグラムでシェアするNFTを自分のウォレットから選択可能だ。デジタルコレクティブルを投稿すれば目立つエフェクトが追加され、そのNFTの説明を公開表示できるようになっている。
サポートされているブロックチェーンは、イーサリアム(ETH)とポリゴン(MARIC)のみだが、今後フロー(FLOW)とソラナ(SOL)にも対応していくと説明している。(提供:月刊暗号資産)